研究課題/領域番号 |
13660308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
打出 毅 北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (20327456)
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研究分担者 |
天間 恭介 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (50050654)
斉田 要 産業技術総合研究所, 分子細胞, 主任研究官 (00357055)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | エンドセリン / 血管作動性腸管収縮ペプチド / ウシ卵巣 / cDNAクローニング / mRNA発現 / real-time PCR / mRNA / ペプチド / ウシ / エンドセリン2 / クローニング / 卵巣 |
研究概要 |
血管作動性腸管収縮ペプチド(VIC)はエンドセリン(ET)ファミリーに属するペプチドであり、ヒトやイヌのET-2に対応するペプチドと考えられている。我々は、ET-2およびVICの生理学的役割についてマウスを実験モデルとして検討してきた結果、卵巣機能と密接な関係がある事を示した。そこで、本研究では、このマウスにおけるVICの基礎研究を基にし、ウシ卵巣におけET-2/VICの役割の解明を試みた。 ウシのET-2/VIC orthologue cDNAのクローニングをRACE-PCR法により行った。得られたcDNAは1247bpより構成されており、177アミノ酸からなる前駆体タンパクをコードする531bpからなるオープンリーディングフレームの存在が明らかになった。前駆体タンパクには、ETファミリーに特徴的なbig体とlike体領域が確認された。big体には、21アミノ酸からなるmature体領域が確認された。全長cDNA塩基配列によるホモジー解析の結果、得られたcDNAはヒト、マウスおよびラットのcDNAと65%以上の相同性が認められた。クローニングで得られた全長cDNAの塩基配列情報を基にしてprimerを設計し、ウシの臓器(心、肺、肝、腎、脾、弟1胃、弟4胃、12指腸、結腸、子宮、卵巣)におけるET-2mRNAの発現解析をRT-PCRによって行ったところ、脾臓以外の臓器で発現が確認された。Real time RT-PCR法による定量解析も同時に行った。肺、腎臓および子宮における発現量は、消化管(弟1胃、弟4胃、12指腸、結腸)における発現量よりも高く、一方、卵巣における発現量は著しく低いことが明らかになった。これらの結果は、これまで報告されている、人、マウスおよびラットでの結果と大きく異なっていた(人、マウメおよびラットでは、消化管における発現量が最も高く、卵巣における発現量も、消化管と同程度である)。ウシの黄体退行にはET-1の関与が知られており、黄体退行に先行してET-1が卵巣で高発現することが証明されている。そこで、本課題ではウシの黄体退行期におけるET-2 mRNAの発現量を経時的に検討した。その結果、ET-2 mRNAの発現レベルの変化は観察されなかった。
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