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腸炎ビブリオの分布の中心を汽水域に限定している生態学的機構

研究課題

研究課題/領域番号 13660321
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用獣医学
研究機関琉球大学

研究代表者

熊澤 教眞  琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (00039926)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードデロビブリオ / 腸炎ビブリオ / 食中毒 / 汽水域 / 漁港
研究概要

腸炎ビブリオ食中毒の原因食品と推定した魚介類からTDH産生性腸炎ビブリオが検出できない事例が多いのは、腸炎ビブリオと共に、腸炎ビブリオを捕食するデロビブリオが魚介類に付着しているためであるとの仮説の下に、各地の河川の汽水域と漁港で腸炎ビブリオD3株及びR13株を指示菌としてデロビブリオの検出を試みた。その結果、青森県の蟹田川、三重県の三渡川及び松ヶ崎漁港、高知県の室津漁港及び浦戸湾口、沖縄県の渡久地港の水からデロビブリオを検出した。蟹田川の水から分離したデロビブリオAo1株について、真正細菌の16SリボソームRNA遺伝子のプライマー(8-27,1492R)を用いて増幅したPCR産物(約1500bp)の内、1059bpの塩基配列を決定した。日本DNAデータバンクのホームページによる塩基配列の相同性検索を行った結果、Bdellovibrio sp.の16SリボソームRNA遺伝子の配列と92%相同性を示した。
渡久地港、松ヶ崎漁港、室津漁港で定期的に水を採取し、デロビブリオと腸炎ビブリオの菌数の季節的変動を調査している。その結果、渡久地港では2001年9月から2002年9月まで断続的に10^2〜10^4/lレベルのデロビブリオが検出されたが、2002年10月から2003年2月までは検出されなかった。デロビブリオの菌数が多い時期は腸炎ビブリオの菌数が少ない傾向があった。松ヶ崎港でも2001年11月以来、断続的に10^4/lレベルのデロビブリオが検出されたが、腸炎ビブリオの菌数との相関は見られなかった。室津港では2001年9月から2003年1月まで、すべての調査時に10^3〜10^5/lレベルのデロビブリオが検出された。腸炎ビブリオの菌数との相関は見られなかった。室津港付近には腸炎ビブリオが増殖しうる河川が見られないことから、デロビブリオは腸炎ビブリオ以外の海水性ビブリオ属菌を宿主にして増殖していると予想される。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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