研究課題/領域番号 |
13660329
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
|
研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
若尾 義人 麻布大学, 獣医学部, 教授 (20063969)
|
研究分担者 |
藤井 洋子 麻布大学, 獣医学部, 助手 (10318884)
金井 孝夫 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60104642)
武藤 眞 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (90130898)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 右室リモデリング / ACEI / PAバンディング / 犬 |
研究概要 |
獣医領域において、犬に多く認められる肺動脈狭窄(PS)モデルを作製し、ACEI投与における、臨床症状ならびに各種臨床検査所見の変化を観察すると伴に、心筋内の酵素活性、線維組織量ならびに心筋細胞径の測定を行い、心筋リモデリング抑制効果について検討を行った。 今回の60日間の実験において、循環血液中においては、ACEI投与によるACE活性の抑制が認められたのに対し、右室心筋内ACE活性の有意な抑制は認められなかった。また組織所見においては、PS群ならびにACEI群ともに右室壁厚の増大、線維組織の増加ならびに心筋細胞径の増大が認められたことから、ACEI投与における心筋リモデリング抑制は認められなかった。この原因としては、Sham群の右室心筋内酵素活性がACEと比較しChymaseの割合が高く、犬においてはChymaseによりANGIIが産生されることに起因すると考えられた。また、ACEIによりANGII受容体のUpregulationが生じるとの報告があることから、心筋リモデリングの抑制が認められなかった可能性も考えられた。今後は、このChymaseによって生産されたANGIIも抑制可能なANGII受容体拮抗薬においても、PSに対する有用性について検討を行う必要があると思われた。
|