配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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研究概要 |
イネ3量体Gタンパク質を構成すると考えられるα、β、γ1,γ2サブユニットについて、おのおのcDNAを単離し、大腸菌にて融合タンパク質を調製後、これら融合タンパク質に対する特異抗体を作製した。これらの特異抗体を用いて、野生型、d1(αサブユニット欠損変異体)、QL/d1(恒常的活性型α遺伝子QLをd1に遺伝子導入した形質転換体)における3量体Gタンパク質のサブユニット構成を解析した。 野生型におけるサブユニット構成 全サブユニット(α、β、γ1,γ2)は細胞膜画分に局在した。全サブユニットを含む複合体は、約400kDaの分子量を示した。3量体の推定分子量は約100kDaなので、イネにおいてはさらに多数のタンパク質を含む形で複合体が形成されていることを示唆した。加えて、βγ1およびβγ2は分子量約60kDa領域に大量に存在した。 d1におけるサブユニット構成 β、γ1,γ2サブユニットは細胞膜画分に局在した。αサブユニット遺伝子の欠失変異体d1の細胞膜画分においては、400kDa領域には全てのサブユニットは検出されなかったが、βγ1およびβγ2は、野生型同様に大量に蓄積していた。 QL/d1におけるサブユニット構成 全サブユニツト(αQL、β、γ1,γ2)は細胞膜画分に局在した。野生型との唯一の相違点は、恒常的活性型αサブユニットが60kDa領域に存在したことである。この結果は、αQLは巨大複合体に結合できずに、フリーな形態で存在する可能性を示唆した。βγ1およびβγ2は、野生型と同様に、フリーな状態で、大量に存在した。
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