研究課題/領域番号 |
13670002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 恒敏 東北大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90004746)
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研究分担者 |
山岸 舞 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90332501)
曽我 浩之 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20282121)
中村 雅典 昭和大学, 歯学部, 教授 (50180394)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 胸腺 / 胸腺リンパ球 / セルソーター / 選択 / 分化 / 表面マーカー / 遺伝子発現 / T細胞抗原受容体 / セルソーティング / 同定 |
研究概要 |
胸腺リンパ球は骨髄由来の造血幹細胞が胸腺に移入し、増殖・分化・成熟する。胸腺リンパ球分化の最も重要な問題の一つはその「選択機構」がいまだに明確になっていないことにある。T細胞抗原受容体(TCR)の発現と選択機構との関係は時系列的にはどのようになっているのか、自己反応性のクローンがどのように排除されるか、適切に分化・成熟するものはどのようにポジティブなシグナルを周囲から受け取るのか、CD4やCD8陽性細胞の振り分けはどのような機構によって行われるのか。 そうした「選択機構」を明らかにする目的で、「選択機構」に直面する「選択」直前の胸腺リンパ球を同定することが、選択機構の解明に向けての重要な「鍵」となる。 今回はこの長期的なプロジェクトをさらに進めるために、「選択」直前あるいは「選択」前後の段階の胸腺リンパ球を分画・分取しそれらについて特異的に発現される遺伝子の解析を計画した。また胸腺リンパ球を分画・分取する過程で、分画・分取する際に用いられる表面マーカーとその発現を解析するアプリケーションの連係が必ずしも満足のいくものではない現状に直面し、アプリケーションの改善に着手し、かなりの改善を試みた。改善されたアプリケーションによる胸腺リンパ球の分画・分取により、これまではあまり注目されなかった分化段階の亜群がいくつも同定できた。それらをT細胞抗原受容体(TCR)の発現とCD4やCD8の発現を軸に解析を続けているが、きわめて興味深い分化の経路図が明らかになりつつある。この検索を行うことにより得られる知見は、「選択」直前あるいは「選択」前後の段階の胸腺リンパ球を確実に同定するための重要な情報となる。
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