研究課題/領域番号 |
13670045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
亀山 正樹 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60150059)
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研究分担者 |
矢沢 和人 鹿児島大学, 医学部, 講師 (90212274)
ハオ 麗英 (はお り英) 鹿児島大学, 医学部, 助手 (40311881)
亀山 亜砂子 鹿児島大学, 医学部, 講師(現非常勤) (70244225)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Caチャネル / イオンチャネル / パッチクランプ / 心筋細胞 / Caチャンネル / イオンチャンネル |
研究概要 |
細胞膜のL型Caチャネルは、神経や筋組織などで量要な役割を果たしており、その調節機構を解明することは、細胞機能制御の理解のために量要である。本計画では、(1)心筋Caチャネルの活動調節に関与するH因子の同定、(2)Caチャネルと調節因子カルパスタチンの相互作用部位の解明、(3)Caチャネルのリン酸化部位の同定、について研究を行った。1.心筋抽出物をゲル濾過法により分画し、run-downしたCaチャネルに対する各分画の回復効果を検討した。その結果、P分画(分子量>300k)とH分画(250-300k)にチャネル回復効果が認められた。また、H分画の因子について、DEAEクロマトグラフ法による分画で検討した。その結果、H分画にあるチャネル作用因子は、KCl180-360mMで溶出される分画に存在することが判明した。2.P分画の因子であるカルパスタチンとCaチャネルC束部ペブチドの結合をSPR法で検討した。その結果、カルパスタチンはチャネルC末部の近位部に結合することが判明した。3.CaチャネルのAキナーゼによるリン酸化部位をC末部セリン残基をアラニンに置換する変異導入法により検討した。その結果、セリン1574とセリン1927の変異でAキナーゼ応答が低下することが判明した。これらの部位はAキナーゼによるリン酸化部位であると示唆されるが、セリン1574がカルパスタチンの結合領域と近接することが注目された。以上の結果より、L型Caチャネルの活動は、細胞内の複数の因子により調節され、その作用はAキナーゼによる調節と関連しているものと推測される。
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