研究課題/領域番号 |
13670057
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
|
研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
本田 和正 福井医科大学, 医学部, 助教授 (50143946)
|
研究分担者 |
成田 和巳 福井医科大学, 医学部, 助手 (80270958)
村田 拓也 福井医科大学, 医学部, 助手 (70281186)
樋口 隆 福井医科大学, 医学部, 教授 (70106326)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 射乳反射 / オキシトシン細胞 / プロラクチン放出ペプチド / 視索上核 / 視床下部 / ラット |
研究概要 |
平成13度はin vitroおよびin vivo標本を用いてプロラクチン放出ペプチド(PrRP)のオキシトシン細胞への作用を細胞外記録によって解析した。 1)視索上核を含む新鮮ラット脳スライス標本を用いて、オキシトシン(OT)細胞の細胞外記録を実施し、PrRPを還流液に添加して、OT細胞の発火頻度の変化を解析した。PrRP31あるいはPrRP20の添加に対してOT細胞は無反応であった。 2)PrRPのOT細胞のバースト状発射活動への影響。 授乳期ラット脳室内へのPrRP投与の効果を調べるとともに乳汁射出反射時のOT細胞のバースト発射への効果を調べた。20〜30nmolのPrRP31を脳室内に投与してもオキシトシン細胞の発火頻度は影響されなかったが、100nmolの投与により明確な発火頻度亢進が認められた。バースト発射の大きさおよび頻度はPrRP投与の影響を受けなかった。 平成14度は前年度に引続き、授乳期ラット脳室内へのPrRP投与がOT細胞の基礎発火頻度および射乳反射に先立つバースト発射に及ぼす効果について更に例数を増やして解析した。 1)20〜30nmolのPrRP20あるいはPrRP31の側脳室内投与はOT細胞の基礎発火頻度、バースト発火の振幅およびバースト発火の頻度のいずれのパラメーターも変化させなかった。 2)100nmolのPrRP31の側脳室内投与はOT細胞の基礎発火頻度とバースト発射の振幅を亢進したが、バースト発射の頻度には影響しなかった。側脳室内投与に応答したOT細胞は記録電極に充填したPrRP31の圧駆出による細胞への直接添加には無反応であった。 以上の結果から、PrRPはOT細胞への直接作用ではなく、他の脳部位への作用を介してOT細胞の基礎発火頻度および乳汁射出反射時のバースト発射の振幅を修飾していると考えられた。
|