研究課題/領域番号 |
13670062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
丸山 淳子 三重大学, 医学部, 講師 (50263017)
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研究分担者 |
丸山 一男 三重大学, 医学部, 教授 (20181828)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 肺高血圧 / カルシウム / ニフェジピン / ラット |
研究概要 |
正常ラット、低圧低酸素性慢性肺高血圧ラットおよび低圧低酸素暴露中止後性慢性肺高血圧回復ラットの摘出肺血管において、各種収縮物質(KCl、PGF2α)およびニフェジピンに対する収縮および弛緩反応を以下の順に検討した。 (方法)ラットを低酸素暴露(1/2大気圧;380mmHg)チャンバー内で10日間飼育することにより慢性肺高血圧(PH)モデルを作成し、10日間低酸素暴露後、大気圧で3日間または14日間飼育することにより、慢性肺高血圧回復モデルを作成した。前年度と同様に、肺外(EPA)および肺内(IPA)肺動脈において、内皮温存および内皮除去肺血管リング状血管片を作成し、収縮物質および弛緩物質に対する等尺性張力変化を検討した。 (結果)PGF_<2α>による収縮については、PH肺血管と正常肺血管で、内皮温存、内皮除去血管ともに、中等度の濃度においてPHラットの収縮が有意に増強していた。14日回復過程のIPA内皮除去血管を除いて、回復過程でも収縮は増強していた。PGF_<2α>による前収縮後のNifedipineに対する弛緩については、内皮温存、内皮除去血管ともに、PH肺血管の方が正常肺血管に比べて、弛緩反応が有意に増強した。この弛緩反応の増強は、内皮温存、内皮除去血管ともに、EPAでは14日回復で、IPAでは、3日回復でもとに戻り、それぞれ正常肺血管と有意差がなくなった。これらのことから低酸素暴露によるNifedipineの弛緩反応の亢進に内皮細胞の関与は低く、細胞内外のカルシウムイオン動態に関わる血管平滑筋の機能の変化が原因となっていると考えられ、それが、低酸素暴露中止後の回復過程で徐々に回復した事が観察された。また、Nifedipineに対する弛緩増強の原因として、1)10日PHラットの血管平滑筋の膜電位が正常ラットと比較して上昇していた、2)10日PHラットでは血管平滑筋に存在する活性型L型Ca^<2+>チャネルの数が増加していた、3)10日PHラットの平滑筋細胞膜上のCa^<2+>チャネルに対するNifedipineの親和性が高まっていた、4)収縮タンパクのCa^<2+>に対する感受性が亢進していたことが推測されるが、さらなる検討が必要である。
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