研究課題/領域番号 |
13670089
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
丹羽 正美 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20136641)
|
研究分担者 |
中桶 了太 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50325635)
山下 康子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (80291532)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | pentosan polysulfate / 血液脳関門(BBB) / 抗痴呆薬 / BBB in vitro再構築系 / 虚血性神経細胞死 / 海馬CA1錐体神経細胞死 / 脳毛細血管内皮細胞 / BBB in vitro 再構築系 / 海馬CA1錐体神経細胞 / Pentosem polysulfate / 血液脳関門 in vitro 再構築薬 |
研究概要 |
血液脳関門(BBB)in vitro再構築系を用いたpentosan polysulfate(PPS)のBBB保護効果とin vivoでの海馬CA1神経細胞死阻止効果を検討した。6時間の低酸素負荷後に経内皮細胞電気抵抗、および経内皮細胞透過性をEvans blue(EB)法とsodium fluorescein(Na-F)法で測定した。低酸素負荷により電気抵抗は約50%に減少し透過性は亢進し、BBBの機能低下が著明であった。PPS 100μg/ml存在下での6時間低酸素負荷は経内皮細胞電気抵抗を有意に低下させた。Na-F法とEB法で透過性の亢進が抑制された。PPSは、低酸素負荷によるBBBのin vivo機能的破綻を防御する。14-16週令の脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP)の両側頸動脈を10分間結紮し再還流7日後の遅発性海馬CA1錐体神経細胞死の発症を検証した。また神経細胞死にいたるまでの7日間のin vivo BBB機能をNa-F法とEB法で評価した。虚血再還流後6時間と24時間の早期に側頭葉、海馬、視床、被殻尾状核および小脳で、著名なEBの漏出が認められた。PPSを10分間結紮の30分前および直後に投与すると、側頭葉、海馬、視床でEBの漏出が抑制される傾向にあった。PPSの腹腔内投与は、虚血再還流7日後の海馬CA1錐体細胞死を完全には阻止できなかったが、我々の神経細胞死スコアでは、有意に軽症化していた。PPSのin vivoでの遅発性海馬CA1神経細胞死抑制効果が明らかになった。BBB保護効果によるものと思われる。
|