研究課題/領域番号 |
13670124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
後藤 知己 熊本大学, 医学部, 講師 (20264286)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 一酸化窒素 / アポトーシス / ERストレス / CHOP / ATF6 / RAW264.7細胞 / 腹腔マクロファージ / 膵臓ラ氏島細胞 / 分子シャペロン / hsp70 / DnaJ |
研究概要 |
一酸化窒素(NO)は、多彩な生理活性を持つが、過剰のNOは細胞にアポトーシスを誘導し、糖尿病など種々の疾患の原因となる。しかし、NOによるアポトーシス誘導機構の詳細は明らかではない。本研究において我々は、小胞体(ER)ストレス経路を介するNO誘導性アポトーシスの新しい経路を発見した。 マクロファージ系RAW細胞に大量のNOを作用させるとアポトーシスがおこる。このアポトーシスはp53遺伝子を欠損させた細胞でも認められたため、DNA障害-p53経路以外の経路が働いていると考えられた。一方、ERストレス誘導性アポトーシスに関与することが知られている、転写因子CHOPが誘導されることを見い出した。RAW細胞やCOS-7細胞にCHOPを強制発現させるとアポトーシスがおこった。さらに、CHOPノックアウトマウス由来の、膵臓ラ氏島細胞や腹腔マクロファージはNO誘導性アポトーシスに対して抵抗性を示した。次にCHOPの上流を解析した。 ER膜に結合して存在する、ERストレスセンサー蛋白ATF6は、ERストレスによって限定分解を受けて活性化され、転写因子としてERシャペロンやCHOPの誘導などに働く。NO誘導性アポトーシスにおいてCHOPの誘導に先立ってATF6の活性化が認められた。RAW細胞およびCOS-7細胞に活性型ATF6を強制発現するとアポトーシスをおこしたが、このアポトーシスはCHOPのdominant negative formの共発現によって抑制された。以上の結果より、NO誘導性アポトーシスにおいて、ATF6-CHOPを介するERストレス経路が働いていることが明らかになった。また、CHOPによるアポトーシスはhsp70/DnaJ chaperone pairにより抑制された。今後はCHOPより下流の経路を明らかにするとともに、シャペロンによる抑制機構を明らかにしたい。
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