研究課題/領域番号 |
13670170
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
渡邉 昌俊 (渡辺 昌俊) 三重大学, 医学部, 助教授 (90273383)
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研究分担者 |
白石 泰三 三重大学, 医学部, 教授 (30162762)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 前立腺がん / エピジェネティクス / 核内レセプター / メチル化 / アセチル化 |
研究概要 |
我々は既にアンドロゲンレセプター消失型前立腺がんにおけるアンドロゲンレセプター遺伝子プロモーター領域のメチル化、アセチル化の重要性を報告している。本研究では、我々は同じ核内レセプターのretinoic acid receptor (RAR)-α,β,γの発現とプロモーター領域のメチル化を解析した。LNCaP、PC-3、DU-145で、RAR-β2の発現は消失していた。LNCaP、PC-3にRAR-β2遺伝子プロモーター領域のメチル化を認めた。臨床がん症例では、病期A-Cがんの79%に、病期Dがんの90%に同遺伝子のメチル化および発現低下を認めた。また、ChIP assayによりRAR-β2発現消失細胞株での、ヒストンH3,H4の低アセチル化が確認された。さらに細胞株で、5-aza-2'-deoxycytidine(azaC)、Trichostatin A(TSA)及びall-trans retinoic acid(ATRA)を用いて、発現とメチル化、ヒストンアセチル化との関係を調べた。3剤の併用で、LNCaP、PC-3で脱メチル化、ヒストンアセチル化に伴うRAR-β2再発現を確認した。DU-145では、TSAとATRA処理により、ヒストンアセチル化に伴うRAR-β2の再発現を認めた。これらの結果は前立腺がんで、メチル化、ヒストンアセチル化というクロマチン構造の変化によるエピジェネチックな機構がRARβ2遺伝子発現制御に関与することを示した。またDNAメチル化に依存する機構(LNCaP、PC-3)と依存しない機構(DU-145)の存在する可能性を示した。また、核内レセプター以外の遺伝子であるCD44のメチル化が前立腺がんの進行と有意な関係を示した。以上、前立腺がんにおいて、メチル化、ヒストンアセチル化というクロマチン構造の変化によるエビジェネチックな機構が遺伝子の発現制御に関与することを示した。
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