研究課題/領域番号 |
13670178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
徳永 藏 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (40113229)
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研究分担者 |
安永 牧生 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (90325598)
山崎 文朗 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (80301357)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 動脈硬化 / 内皮細胞 / クラミジア / 免疫多重染色 / DNAマイクロチップ / 平滑筋細胞 / マイクロファージ / ヘルペスウイルス / 封入体 / マクロファージ / 免疫応答 |
研究概要 |
1.血管内膜・中膜組織でのヘルペスウイルスや肺炎クラミジア検索: 病理解剖時得られた大動脈のホルマリン固定、パラフィン切片上で酵素抗体法による免疫染色、in situ hybridizationにより感染局在と細胞の同定を行ない、また動脈壁から抽出したDNAからPCRを行ない、in vivoでのウイルスやクラミジアの検討を終わり、2002年および2003年のPathology Internationalに報告した。これ迄にウイルスあるいはクラミジア単独の感染より複数の感染が動脈硬化、と関係していることが明らかになった。 2.上記研究で予想以上に感染と動脈効果の関係が明らかになったので、感染時における内皮細胞、平滑筋細胞、マクロファージ遺伝子発現の変化が炎症反応、免疫応答に如何に関わっているか、DNAマイクロチップを用いて明らかにしている。先ず内皮細胞に対するヘルペスウイルスや肺炎クラミジアの感染実験を行って遺伝子発現の変化と確認を行い、2002年日本病理学会ならびに国際血管細胞生物学会で報告した。 3.その結果ヘルペス感染やクラミジア感染は血管の内膜のマクロファージや平滑筋細胞に感染することが明らかとなった。しかし培養血管内皮細胞に対する感染実験では、ヘルペスは感染後数時間以内に細胞変性効果が始まり、多核巨細胞を形成し多くが2-3日の経過で細胞破壊されることが分った。一方クラミジアは内皮細胞の小胞内やリソソーム内で増殖し、細胞は死滅することなく持続感染することが分った。その際DNAアレイの分析から約30種類の遺伝子の発現亢進がみられ、中でも脂質代謝に関する遺伝子やヒートショックプロテイン(HSP)などは特に著しかった。マクロファージや平滑筋細胞についてのアレイ分析は現在進行中である。
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