• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

腫瘍構成細胞の発生起源同定と腫瘍化分子病理機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13670179
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関長崎大学

研究代表者

林 徳眞吉  長崎大学, 医学部附属病院, 助教授 (20253651)

研究分担者 山下 俊一  長崎大学, 医学部, 教授 (30200679)
大津留 晶  長崎大学, 医学部, 助手 (00233198)
安倍 邦子  長崎大学, 医学部附属病院, 助手 (00253641)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード腎血管筋脂肪腫 / HUMARA遺伝子 / Microdissection / モノクロナリティー / シークエンサー / フラグメント解析
研究概要

腎血管筋脂肪腫において観察される各種の血管構造を,その構造別に大型の筋性動脈,小型の筋性動脈,筋性静脈,毛細血管およびstaghorn型/sinusoid型血管に分類し,その形態を整理した.
増殖性の平滑筋細胞(nVSMC)が同心円状に増殖し集簇性の血管形成を示す部分の形態を解析し,その病理組織学的分析から,既存の動脈組織にnVSMCが浸潤している可能性を示唆する所見を得た.
日本人女性の場合,2つのHUMARA遺伝子の長さの差が小さくアガロースゲルやポリアクリルアミドゲルによる電気泳動では解析に困難を来すことを確認した.そのため共同研究者の施設に設置されている遺伝子シークエンサー「日立SQ5500」を用いて最低の3塩基対の差でも判別し,量的バランスの変化も解析可能とする環境を整備した.
次に,共同研究者の施設に設置された「LM 200 Microdissection顕微鏡」を活用し,病理標本プレパラートから目的の細胞を選択的に正確なサンプリングを行い,研究対象となる腎血管筋脂肪腫の血管成分およびnVSMCをmicrodissectionにより別個にサンプリングしDNAを抽出し解析を行った.
腫瘍性の判定を下す際,片方のピークが完全消失している場合だけではなく,元々の正常部分に置ける2つのピークのバランスを判定し,一方が有意に減少した場合も腫瘍性と判断すべきことがわかった.
これらの技術整備に基づき,目的であった腎血管筋脂肪腫に対し,腫瘍内の血管壁平滑筋および増殖性の平滑筋細胞を別々に採取して,そのHUMARA遺伝子の検討を行った.
顕微鏡的に形態が正常な血管の平滑筋は正常組織と同じくポリクローナリティーを示し,非腫瘍性成分であることが確認された.
nVSMCは,制限酵素Hap II処理により片方のピークが消失または有意に減少を示し,これまでの報告通り,腫瘍性であることが示された.
Microdissectionによる微小な選択的組織サンプリング方法および遺伝子増幅のためのプロトコールはほぼ整備され,これからさらに各成分の検討を行うと共に,腫瘍性か反応性か議論のある疾患において本手法を用いた解析を開始する予定である.

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 林 徳真吉他: "腎血管筋脂肪腫の血管成分の分子病理学的検討-HUMARA遺伝子を用いた腫瘍性性格についての検討-"第86回 長崎腎臓病研究会. (平成15年7月10日開催予定).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Hayashi, et al: "Molecular pathology of the renal angiomyolipoma -Utilization of HUMARA gene fragment analysis for the evaluation of neoplastic nature-"The 86th Nagasaki Renal Disease Conference. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi