研究課題/領域番号 |
13670327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
菊池 雄士 北里大学, 北里生命科学研究所, 助教授 (60262078)
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研究分担者 |
西谷 授 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10322075)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | チロシンキナーゼ / Btk / BAM11 / IL-5 / 転写制御 / XID |
研究概要 |
BtkはB細胞の抗原受容体、サイトカイン受容体やCD38等の機能分子を介するシグナル伝達に必須のチロシンキナーゼである。我々はBtkのPH領域に会合する分子BAM11(BAMと略す)を単離し、BAMがBtkの活性化制御に重要な役割を果たすこと、BAMが転写促進活性を有することを報告した。今回、BAMの転写促進活性の制御機構について詳細な解析を試みた。 GAL4-BAM融合蛋白質発現遺伝子とGAL4結合DNA配列を上流につないだレポーター遺伝子を用いたルシフェラーゼアッセイの結果、BAMの転写促進活性の発現にはC末端領域が必須であることがわかった。また、Btkの共存によりBAMの転写促進活性はさらに上昇したが、PH領域欠損型、キナーゼ活性欠損型、およびxid型BtkおよびTec/BTKファミリーの一つであるItkでは活性の上昇はみられなかった。転写因子であるTFII-IはBtkと会合し、Btkが転写活性を亢進させることが報告されている。BAM、Btkと共にTFII-Iを発現させるとBAMの転写促進活性は更に増強されたが、Btkの非共存下ではTFII-IはBAMの転写促進活性に影響を与えなかった。BAMが酵母のTFG3/TAF30/ANC1と相同性を有すること、TFG3/TAF30/ANC1はクロマチンリモデリング因子であるSWI/SNF複合体の構成成分であり、INI1/SNF5と会合することから、免疫沈降法によりBAMとINI1/SNF5の会合を調べた。その結果、BAMとINI1/SNF5が会合することがわかり、SWI/SNF複合体の構成分子と相互作用することが示唆された。
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