研究課題/領域番号 |
13670328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
王 継揚 千葉県がんセンター, 病理研究部, 研究員 (80231041)
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研究分担者 |
田川 雅敏 千葉県がんセンター, 病理研究部, 部長 (20171572)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | リンパ球 / 増殖 / 遺伝子発現 / 免疫応答 / 転写因子 / CD40 / B細胞抗原レセプター / 免疫学 / 遺伝子 / アポトーシス / シグナル伝達 |
研究概要 |
B細胞の活性化を制御する分子機構を明らかにするために、私たちは休止期B細胞が活性化される際に発現誘導される遺伝子Clast1と、逆に活性化に伴い発現が抑制される遺伝子Clast5のin vivoにおける機能の解析を行った。Clast1分子をB細胞で特異的に発現させたトランスジェニック(Tg)マウスでは、抗原刺激に対するB細胞の反応性が上昇し、T依存性抗体産生が顕著に元進した。僅か一回の免疫で長期にわたり、抗原特異的なIgM抗体の産生が増加し続けた。これらの結果から、Clast1は、CD40からのシグナルによって特異的に誘導され、B細胞の活性化を正に制御する分子と推察された。一方、Clast5-Tgマウスにおいては、脾臓と胸腺の大きさ及び細胞数がコントロールの半分以下に減少した。また、抗IgM抗体やCD40リガンドなどの刺激に対し、B細胞の反応性が低下したことが示された。さらにT依存性抗原に対する抗体産生が障害され、胚中心の表現型をもつB細胞が減少した。従って、Clast5は、抗原レセプターをはじめ、様々な補助刺激分子からのシグナルの核内ターゲットであり、B細胞の活性化を負に制御する転写因子であることが示唆された。現在、ノックアウトマウスを作製中である。
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