研究課題/領域番号 |
13670338
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
宮北 隆志 熊本大学, 医学部, 講師 (50112404)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 高齢者 / コミュニケーション障害 / ハンディキャップ / 社会参加 / 生活満足度 / 社会的ネットワーク / 生活モデル |
研究概要 |
地域の在宅高齢者における「生きがいのある、活き生きとした暮らし」の実現要因を明らかにすることを目的とし、熊本県蘇陽町に居住する65歳以上の高齢者673名を対象として自記式の質問紙調査(自覚的健康度、生活満足度、生活習慣、社会活動度)、並びに、明治生命厚生事業団によって開発された生活体力の測定を行った。あらかじめ設定された仮説をもとに3つのモデルを作成し共分散構造分析等を用いて解析した結果、以下のことが確認された。モデル1:住み良さを実感でき、地域でのふれあいの中で、いきいきと社会参加をしながら暮らせることが、「生きがいのある、活き活きとした暮らし」を実現する重要な要因である。モデルの当てはまりの良さを示すGFIは0.919であった。モデル2:「いきいき社会活動」を可能にする要因としては、「社会的支援/役割」と「生活体力」がとりわけ重要であり、加えて、「生活環境」についての評価と「生活聴力」が一定程度関与している(GFI=0.914)。モデル3:「「生活体力」を維持するための要因としては、日頃の「外出」、「趣味」及び「食事/栄養」が重要である(GFI=0.929)。高齢者における「生活体力」の維持は、「いきいき社会活動」に不可欠の要因であり、そして、そのことが地域における「生きがいのある、活き活きとした暮らし」の実現を可能にすることが明らかにされたと考える。 さらに、介入プログラムの効果についても検討を行った。準備因子としての意識面での向上は認められたが、明確な行動変容と生活体力には有意な変化を確認できなかった。介入モデルの内容と共に、評価モデルの見直しが必要と考えられた。
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