研究課題/領域番号 |
13670379
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
中田 眞由美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (60207818)
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研究分担者 |
伊元 勝美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (90336496)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 糖尿病 / 末梢神経障害 / 視覚障害 / 知覚傷害 / 血流量 / 点字触読 / 国際情報交換 / アメリカ合衆国 / 知覚障害 / 中途視覚障害 / 触覚閾値 / 振動閾値 / 接触力 |
研究概要 |
1.研究の概要:糖尿病による中途視覚障害者の点字触読の問題を明らかにし、適切な指導法を得るために次の研究を行った。(1)点字触読における接触力と触覚閾値の変化に関する実験、(2)点字触読における触覚閾値、血流の変化に関する実験、(3)指腹の硬度の測定に関する実験、(4)知覚検査ソフトの開発. 2.点字触読困難の解明:糖尿病末梢神経障害により触覚・振動覚が低下し、受容器は易疲労性の状態にある。さらに末梢血流の低下、指腹部は萎縮あるいは軟化した状態にある。このような状態で点字を触読すると、受容器への刺激を高めようと点字への接触力が増加する。さらに触読を続けると末梢血流はさらに低下し、受容器は過度の接触力を受けることで疲労性が高まる。この状態が繰り返されることで指腹はしびれを感じ、触読は困難となる。 3.点字触読に関する指導法への提言:(1)糖尿病中途視覚障害者では、指によって触覚閾値、振動覚閾値、2点識別閾値は異なる.したがって最も閾値の低い指を使用して触読学習を行うことが望ましい.(2)触読学習に際しては、過度に指を押し付けて点字を読む傾向があるため、弱い接触力を維持しながら触読ことを学習する必要がある.(3)触読を開始すると触覚閾値は低くなる傾向があるが、さらに触読を続けると8分後には触覚閾値は上昇する.したがって、点字を持続的に触読する場合には、4分程度が望ましく、それ以上読み続ける場合には休憩を入れることが望ましい.(4)末梢血流が低下しており、さらに触読を続けると8分後にはさらに低下する.したがって触読時に指の屈曲、伸展などを行うことで血流を改善することが必要である。また日常生活においても血流を維持、改善する努力が必要である.(5)これらの対象者に点字触読指導を行う際には、事前に指腹の知覚障害を調べ、その状況に応じて適切な指導を行ことが望ましい。
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