研究課題/領域番号 |
13670387
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
村田 勝敬 秋田大学, 医学部, 教授 (80157776)
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研究分担者 |
矢野 栄二 帝京大学, 医学部, 教授 (50114690)
廣澤 巌夫 秋田大学, 医学部, 助教授 (20034960)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 交替制勤務 / 自律神経機能 / 心血管系疾患 / 病態生理 / 副交感神経活動 / 交替性勤務 / 交換神経活動 / 心電図QTc間隔 / 心電図RR間隔変動 / リスクファクター |
研究概要 |
本研究は交替制勤務の自律神経機能への影響を明らかにすることを目的とした。銅製錬工場で働く男子交替制勤務者と事務・管理部門で働く男子日勤者を研究対象とした(データの揃っていた交替制勤務者156名と日勤者90名)。職域定期健康診断がおこなわれる時期に、工場内産業看護師とともに定期健康診断項目の他に心電図RR間隔時間を測定した。この計測では、自律神経機能の副交感神経活動指標(PSD_<HF>、C-CV_<HF>)および交感神経活動指標(PSD_<LF>、C-CV_<LF>)が算出され、同時に心電図QTc時間も測定された。 交替制勤務者および日勤者の間で、年齢、勤務年数、喫煙・飲酒習慣、血液生化学データ(総コレステロール、中性脂肪、肝機能のALTとγ-GTP、ヘモグロビン、ヘマトクリット)、血圧に有意な差は認められなかった。心電図QTc時間は交替制勤務者の方が日勤者よりも有意に延長していた。一方、交感神経活動指標は交替制勤務者で有意に低下していた。日勤者では、QTc時間は副交感神経活動指標と有意な負の相関があった。 以上より、健常者におけるQTcの延長は心臓性自律神経機能(特に、副交感神経活動)の低下を反映し、交替制勤務者におけるQTcに、延長は交感神経機能低下を含む心臓性自律神経機能低下と関連することが示唆された。これらの自律神経機能の変化が、最終的に心血管系機能の低下に何等かの影響を及ぼしているものと推定された。
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