研究課題/領域番号 |
13670389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
阿部 真弓 (阿部 眞弓) 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00184226)
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研究分担者 |
佐藤 敏彦 北里大学, 医学部, 助教授 (10225972)
尾崎 哲則 日本大学, 歯学部, 教授 (20194540)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 禁煙 / インターネット / 携帯電話 / 卒煙ネット / ニコチン依存 / モバイル / 禁煙プログラム |
研究概要 |
私たちは、専門家からの助言や情報を24時間対応で即時に受けることができる「携帯電話」の禁煙プログラム「卒煙ネット」を開発した。平成13年度は、女性は男性に比べ禁煙プログラムを選択しにくく(オッズ比0.71、95%信頼区間0.60-0.84)、FTQ指数は、1点上昇に対するオッズ比が0.93(95%信頼区間0.89-0.97)であり、点数が高いほど禁煙プログラムを選択しないという傾向が認められたことを報告した。 平成14年度は、調査期間中に退会した「卒煙ネット」利用者1360名を対象とし、携帯電話からインターネットを介したアンケート調査を行い、ファーガストロームニコチン依存度テストのスコアーとプログラム終了時の禁煙の成否との関係について検討した。 結果:調査対象の「卒煙ネット」利用者の平均年齢は27.9歳、卒煙ネット会員の成否別ニコチン依存度テストの比較では、失敗群では、依存度スコアーが高い傾向が認められた。卒煙ネット利用者におけるニコチン依存度テストと短期禁煙成功率の関連を見ると、依存度スコアーが1の場合、禁煙成功率は82%と高いが,依存度スコアーが大きくなるにつれ禁煙成功率は低下し50%程度となることが観察された。本プログラム利用者では、依存度が高い人と比べ、依存度の低い人では禁煙はより成功しやすいことが示された。考察:現在、チューインガム型ニコチン製剤は一般薬として市販されている。本プログラム利用者中のニコチン高度依存の人に対しては、ガム型ニコチン製剤などのニコチン代替療法を併用することで、離脱症状の出現を軽減することができ、禁煙成功率を高めることが可能と考えられた。結論:本プログラム利用者において、ニコチン依存度スコアーが高い場合、禁煙は成功しにくいことが示された。今後、ニコチン代替療法併用群と未使用群で禁煙率の差を調査予定である。
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