研究課題/領域番号 |
13670443
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐野 公仁夫 東北大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20192601)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | B細胞 / CpG ODN / Th1細胞 / 抗原提示細胞 / 抗原特異的 / アレルギー / Th1 / Th2 / CpG / 樹状細胞 / 気管支喘息 |
研究概要 |
oligodeoxynucleotides containing CpG motif(CpG ODNs)は強力なTh1細胞分化誘導と活性化能を有する。CpG ODNsを抗原と直接結合することによって、その作用が著しく増強することを報告してきた。今年度は、抗原提示細胞(APCs)としてのB細胞に焦点を当てて、Th1細胞誘導におけるB細胞の役割を検討した。 従来、B細胞はIL-12を産生できず、Th1細胞を誘導できないと報告されていた。しかし、CpG ODNsはB細胞を刺激して、IL-12産生を誘導できることが今回の研究で明らかになった。B細胞から産生されるIL-12を抗原特異的Th1細胞誘導に応用するためには、CpGODNsをあらかじめ抗原と直接結合しておくことが重要であった。一つには、CpG ODNsによって活性化されるB細胞が補助刺激分子を発現するためである。さらに重要なのは、CpG ODNsがB細胞のODNレセプターに結合して細胞内に取り込まれる際に、CpG ODNsと結合した抗原も同時にB細胞に取り込まれ、効率よくT細胞に提示されるからである。この過程で、B細胞に発現されている免疫グロブリン(sIgs)は何の作用もしていない。つまり、CpG ODNsを使うことによって、抗原非特異的にB細胞をAPCsとして活用できるということである。この事実は、B細胞が効率よいAPCsとして働くには発現しているsIgsを介する抗原取り込みが重要という従来の見解とは異なる新しいB細胞の一面であった。このように、CpG ODNsと抗原結合体を用いると抗原非特異的にB細胞をAPCsとして動員できるのであるが、発現しているsIgsも同時に利用すると、APCsとしての活性が一層高まることも観察された。
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