研究課題/領域番号 |
13670444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平林 泰彦 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (70312577)
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研究分担者 |
宗像 靖彦 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20271950)
亀岡 淳一 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30261621)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 血栓症 / 習慣性流産 / 血管内皮細胞 / 自己抗体 / 糖鎖抗体 / 自己拡体 / 接着因子 |
研究概要 |
1.抗血管内皮細胞表面5炭糖抗原(VPS)抗体血栓症における診断的有用性の確立 (1)VPSを抗原とし、ELISAにて多くの動脈硬化症・各種血栓症(梗塞)・流産例あるいは非血栓症例での抗VPS抗休の出現頻度を検索し、診断、治療の指標としての抗VPS抗体測定の臨床的意義を求めた。抗HPS抗体は血栓症患者の6人のうち18人(20.9%)、習慣性流産患者30人のうち14人(46.7%)、血栓症の既往がない患者111人のうち3人(2.7%)で認められた。抗HPS抗体陽性患者のうち血栓症では18人のうち8人、晋慣性流産では14人のうち12人が、抗リン脂質抗体陰性であった。モノクロナル抗VPS抗体(H16)を作成した。H16及び血清抗HPS及び血管内皮細胞に特異的に結合し、カルジオリピン・DNAなどの他の抗原には結合しなかった 2.ヒトモノクロナル及び血中抗VPS抗体の血管内皮細胞、血栓症への関与 (1)血管内皮細胞表面マーカー(接着因子等)の変化(フローサイトメトリー解析)、H16はヒト臍帯管内皮細胞(HUVEC)に結合し、CD62Pの発現を亢進し、又、Tリンパ球のHUVECの結合を促進した。 (2)妊娠マウスにマウスモノクロナル抗VPS抗体H16を投与し、血液での線溶凝固検査の異常・血栓症・流産の惹起について臨床組織学的、血液学的に追求した。その結果、H16は明らかな血栓症を惹起しなかったが、投与マウスのTAT値上昇をもたらした。 以上より、抗VPS抗休は血栓症診断のための新しい指標にはなりうることが判明した。
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