研究課題/領域番号 |
13670468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
岡崎 仁昭 自治医科大学, 医学部, 助教授 (40285789)
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研究分担者 |
佐藤 英智 自治医科大学, 医学部, 助手 (60306157)
平田 大介 自治医科大学, 医学部, 助手 (10316523)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | アポトーシス / FTY720 / セラミド / NZB / WFIマウス / 全身性エリテマトーデス / DBA / 1マウス / 関節リウマチ / C2-セラミド / W F1マウス / 全身性エリテマトーデス(SLE) |
研究概要 |
平成13年度 【方法】既に自己免疫病を発症している生後8ケ月齢のNZB/WF1マウス計45匹をコントロール(非投与)群、FTY720投与群(2mg/kg)、副腎皮質ステロイド薬(メチルプレドニゾロン)投与群(2mg/kg)の3群に分け、週3回経口投与を施行した。【結果】FTY720投与群では(1)1年生存率の上昇(53.5%vs非投与群31.6%)、(2)腹腔内Ly-1B(CD5+IgM+)細胞数の減少(0.2×107vs非投与群1.0×107)、(3)経時的な血清抗ds-DNA抗体価の低下とさらに(4)蛍光免疫組織学的検査で腎糸球体へのIgG沈着の減少とが観察された。【考察】FTY720はMRL-Ipr/lprループスマウスだけでなく、NZB/WF1ループスマウスに対しても治療効果を示し、SLEに対する新しい治療法となりうることが示唆された。将来的にヒトSLEに対する臨床応用が期待される。 平成14年度 (1)関節リウマチ(RA)由来培養滑膜細胞をFTY720と細胞膜透過性C2-セラミド(1-100μM)存在下に培養し、アポトーシスを誘導するか否かを解析した。アポトーシスの解析は、FACS-canを使用してa)DiOC6(3)を用いたMitochondrial permeability transition、b)Annexin-Vを用いたmembrane alterations、c)Propidium iodideを用いたDNA lossの測定、d)Anti-active caspase-3抗体を用いたcaspase-3の測定で行った。FTY720またはC2-セラミドは共に10μMにてアポトーシスが誘導され、ミトコンドリア-カスパーゼ依存性であった。(2)既に関節炎を発症しているDBA/1マウス40匹をコントロール群、FTY720投与群(2mg/kg)、細胞膜透過性C2-セラミド(2mg/kg)、副腎皮質ステロイド投与群(2mg/kg)の4群に分け、週3回経口投与した。治療効果判定は、1)paw swelling、2)関節の組織免疫学的検査、3)血清リウマトイド因子等の免疫学的検査を指標にした。結果はFTY720投与群、C2-セラミド投与群、副腎皮質ステロイド投与群共に有意な改善は観察されなかった。投与量、投与方法の変更が必要と考えられた。 【考察】FTY720とC2-セラミドは少なくともin vitroではRA由来滑膜細胞に対してアポトーシス誘導能を有し、RAに社する新しい治療法となりうることが示唆された。
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