研究課題/領域番号 |
13670473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
玉内 秀一 北里大学, 医学部, 助手 (60188414)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | GATA3 / IL-13 / トランスジェニックマウス / IL-5 / 好酸球 / EPO / 気管支喘息 / 気道抵抗 / GATA-3 / transgenic mice / 気道過敏性 / 転写因子 / トランスジュニックマウス / BALF |
研究概要 |
卵白アルブミン認識T細胞レセプター遺伝子導入トランスジェニックマウス(TCR-Tg)をバックグランドとしたGATA-3遺伝子導入ダブルトランスジェニックマウス(GATA3/TCRーTg)に高率良いOVA特異的気管支喘息誘導とその誘導へのGATA3の関与を明らかにすることを検討した。I.その結果、(1)気管支洗浄液(BALF)中のTh2型サイトカインIL-5及びIL-13の上昇と好酸球の著明な浸潤とそれらサイトカイン産生に伴った好酸球数増加やEPO活性の上昇が有意に高まっていた。(2)気管支周囲へのリンパ球及び好酸球の浸潤、基底膜の肥厚及び上皮の粘液産生の亢進が著明に認められた。(3)アセチルコリンに対する気道過敏性は約3倍、高まっていた。II.OVA点鼻(OVA(20mg/マウス)毎日点鼻投与で一週間)による気管支喘息誘導を試み同様に検討した。その結果、どちらのマウス(GATA3/TCRおよびWT/TCR)に於いても血清中の総及びOVA特異的IgE抗体量は十分に上昇をしていないにも関わらず、BALF中のTh2サイトカインの産生の亢進と気道過敏性がGATA-3/TCR-Tgで有意に高まっていた。これまでの誘導系の結果と異なりIL-4産生も高まっていることが示された(定量的PCR法にて)。これらの事実から、GATA3遺伝子導入トランスジェニックマウスが気管支喘息モデルとして有用であることが示唆され、当研究期問内に於いて当初の研究目的が達成された。また、本年度研究期間内において他アレルギー疾患モデル(接触皮膚炎及び食物アレルギー)および寄生虫感染防御に対するGATA3の役割についても検討を加え、それらモデルの樹立と役割についても明らかすることが出来た。
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