研究課題/領域番号 |
13670479
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
寺井 千尋 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (40188660)
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研究分担者 |
梶山 浩 東京女子医科大学, 医学部, 助手
小関 由美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30266837)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 続発性アミロイドーシス / SAA / SAA1 / 遺伝子 / プロモーター / ハプロタイプ / アミロイド / RAGE / 慢性関節リウマチ / CRP / HepG2 |
研究概要 |
続発性AAアミロイドーシスの沈着アミロイドは血清アミロイドA(SAA)に由来するSAA1 geneのexon3多型(SAA1α,β,γ)の検討では、日本人ではSAA1γが危険因子であるSAA1 geneプロモーター領域700bpまでの解析により新たに3SNPsを見いだし、その中の-13T/C SNPの-13TはSAA1γより以上にアミロイドーシス発症に相関した。日本人ではexon 3のSAA1 γhaplotypeは-13Tと強い連鎖不平衡にあり、SAA1γではなく-13Tが病因に関連する可能性が強い。そこでSAA1プロモーター多型による転写活性の違いを検討した。 日本人ではプロモーターの3SNPs(-6 C/G,-13C/T,-2G/A)により4種類のハプロタイプC-C-G、G-C-G、G-C-A、C-T-Gが存在する。これらのプロモーター・ハプロタイプをPCR増幅し、レポーターベクターに挿入、Hep G2細胞にトランスフェクションした。SAA1プロモーターはIL-1βとIL-6刺激により、ルシフェラーゼ括性を示した。ハプロタイプにより活性の差があり、-13Tを有するC-T-Gハプロタイプの活性が最も高値であった。 次にサイトカイン(IL-1βとIL-6)刺激後のHep G2細胞核抽出液と、プロモーター領域128bpをカバーするビオチン標識プローブでゲルシフトアッセイを行い、転写因子の結合を確認した。-13C/Tを含むオリゴプローブとNFκB認識配列をもつオリゴアローブを用いたゲルシフトアッセイにより、NFκBの結合、-13ではなく-13Tを含む配列によるNFκB認識配列へのNFκB結合増加の知見をえた。 以上より、SAA1γをもつ患者は-13T変異を有し、-13Tは転写因子の結合を介してSAA1 mRNA産生亢進を招きアミロイドーシス発症の危険因子となる可能性が示唆された。
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