研究課題/領域番号 |
13670505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
福田 吉秀 名大, 医学部附属病院, 講師 (40181284)
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研究分担者 |
田上 哲也 三和化学研究所, 熊本霊長類パーク, 研究員
片野 義明 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50283445)
中野 功 名古屋工業大学, 保健管理センター, 助教授 (30262942)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / DNAワクチン / E2 / NS3 |
研究概要 |
C型慢性肝炎の進展阻止には、C型肝炎ウイルス(HCV)の駆除を目的としたインターフェロン治療が最も有効な手段であるが、HCVRNAの排除には限界がある。種々のウイルス感染に対して、これまで多くのワクチンが開発されてきたが、HCVに関しては、中和エピトープの多様性、HCV感染培養細胞系の確立の困難性等により、十分な効力を有するワクチンの開発は困難な状況にある。従来の蛋白質ワクチンと異なり、DNAワクチンは特異的液性抗体のみでなく細胞性免疫を惹起することが知られており、感染予防のみでなく持続感染するウイルスに対する新しい治療法として注目されている。本研究は、HCVに持続感染したチンパンジーにHCVの免疫源性の高い領域を組み込んだプラスミドを投与し、HCVDNAワクチンのHCV感染個体における治療薬としての有用性を立証することを目的とした。DNAワクチンによるHCVの排除には強力な免疫源性が必要である。本年は、免疫誘導能が高いと考えられているE2およびNS3の領域に着目し、プロモーターとしてサイトメガロウイルスの同領域を組み込んでDNAワクチンの構築及び作成を試みた。まず、HCV感染チンパンジー2頭からウイルスRNAを抽出し、E2およびNS3領域をPCRにて増幅し、各10クローンずつのシークエンスを拾った。その中のメインのクローンをひとつに絞り、それぞれのチンパンジーに対してそれぞれのシークエンスを持ったオーダーメイドDNAワクチンを作成し、それらを大量に調整した。また、コントロールにはHCV E2を組み込まないプラスミドを用いるため、これについても同様に行った。来年度は、これを動物に投与する予定である。
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