研究課題/領域番号 |
13670580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
川村 希代子 千葉県がんセンター, 病理研究部, 主席研究員 (80260248)
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研究分担者 |
税所 宏光 千葉大学, 大学院・医学研究院腫瘍内科学, 教授 (10092058)
田川 雅敏 千葉県がんセンター, 病理研究部, 部長 (20171572)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 遺伝子治療 / 腫瘍プロモーター / HSV-TK / レポーターアッセイ / c-erb-B-2 / サバイビン / ミッドカイン / c-erbB-2 |
研究概要 |
多くの腫瘍で高い発現をみるが、正常組織での発現がきわめて低いミッドカイン遺伝子の転写調節領域について、ゲノム遺伝子領域の欠損変異体を作成して検討した。その結果、(1)ヒト肝がん細胞においては転写開始点より2335塩基対の領域に、ヒト膵がん細胞では609塩基対の領域に、最も強い転写活性が存在していた。(2)肝がん膵がん細胞とも、転写開始点より1041、335塩基対の領域で転写活性化能は保たれていたが、70塩基対では全く転写活性が検出されなかった。(3)肝がん細胞では2335塩基対、膵がんでは609塩基対の下流にHerpes simplex virus-thymidine kinase (HSV-TK)遺伝子を結合させたDNAを発現させると、親株に比較してプロドラックであるガンシクロビルに対する感受性が著しく亢進した。また、胃がん、食道がん等で強い発現が観察されるc-erbB-2遺伝子の転写調節領域について、同様に検討した。その結果(1)腫瘍細胞においては、転写開始点より251塩基対の領域が、533、344、124塩基対領域よりも強い転写活性化能を示した。(2)251塩基対の下流にHSV-TK遺伝子を結合させたDNAを腫瘍に導入すると、親株に比較して、ガンシクロビルに対する感受性が亢進し、この抗腫瘍効果はインビボにおいても、同様に観察された。さらに、多くの腫瘍で高い発現をみるが、正常組織での発現がきわめて低いサバイビン遺伝子の転写調節領域を、同様に解析した。その結果、(1)ヒト腫瘍細胞においては、転写開始点より2.7kb上流の領域に転写活性が存在し、500塩基対まで欠損させた場合でも、転写活性は維持されてたが、200塩基対まで欠損させると転写活性が低下した。(2)ヒト正常繊維芽細胞を用いた場合は、転写活性は低値であった。
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