研究課題/領域番号 |
13670653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
調 漸 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40264220)
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研究分担者 |
本村 政勝 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (70244093)
中村 龍文 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (00198219)
片峰 茂 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40161062)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | プリオン / クロイツフェルド・ヤコブ病 / アンチセンス / モルフォルノ / 脳内持続注入 / モルフォリノ |
研究概要 |
1)異常プリオン感染持続感染系細胞株(以下持続感染細胞株)と異常プリオン感染マウスでの薬剤による発症抑制の効果を評価する実験系を作成した。 2)持続感染細胞株を用いてプリオン病治療薬剤候補となる化学物質、既存薬剤、既存薬剤の改変化学物質のスクリーニングを行なった。 3)ペントサンポリ硫酸は持続感染系細胞で最大の抗プリオン効果を発揮した。 4)プリオン病患者での投与を考える場合、脳内に直接薬剤送達を行なう為には脳外科的処置を伴うが、手術器具等による医原性の感染拡大が懸念されるため、経口投与または静脈注射などの方法の考案が必須であると考えた。そこで経口投与で脳内移行性を獲得させる為にペントサンポリ硫酸を対象として酸を用いてグリコシド結合を開裂させ化学的に低重合化し、低分子量ペントサンを作成することを計画した。現在までに同反応で3種類の低分子量ペントサンが作成できた。これを感染細胞系、異常プリオン感染モデルマウスに投与し発症抑制の検討を行なっている。 5)プリオン結合モルフォリノを作成し持続感染系での検討を行なったが感染値の抑制はできなかった。 6)持続感染細胞系で従来プリオン病治療には全く効果が知られていない既存薬剤や改変薬剤を用いたスクリーニングで有望な薬剤が複数の候補薬剤が見つかった。マウス持続感染系を用いたスクリーニングに移行し生体内での効果を検討する。 7)ヒトでの既存薬剤での治療をパイロット的に起ち上げ、プリオン病患者での既存薬剤(キナクリン・ペントサンポリ硫酸)による治療を開始した。これにより本実験系で発見できた薬剤が治療研究に速やかに移行できる。
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