研究課題/領域番号 |
13670701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 洋 浜松医科大学, 医学部, 助手 (30293632)
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研究分担者 |
寺田 肇 浜松医科大学, 医学部, 講師 (50252177)
林 秀晴 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50135258)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 心不全 / カルシウム / 筋小胞体 / FK506結合蛋白 / 興奮収縮連関 |
研究概要 |
心筋細胞において筋小胞体(SR)からのCa^<2+>依存性Ca^<2+>放出(CICR)は、Ca^<2+>trasient(CaT)の大部分を構成している。FK-binding protein(FKBP)は、SRのryanodine receptor(RyR)に結合し、SRからのCICRを制御している。免疫抑制剤のFK506はFKBPをRyRから解離させてRyRの不安定な開口を促進し、SRからの過剰なCa^<2+>漏出をきたす。最近、FKBPのRyRからの解離が不全心筋におけるCa^<2+>代謝障害の一因として注目されている。我々は、共焦点レーザー顕微鏡を用い。蛍光色素を負荷したrat心室筋細胞において、電気刺激時のCaTとCa^<2+>sparkを、またcaffeine負荷時のCaTの振幅によりSRのCa^<2+>含量を測定し、これらに対するFK506の効果を検討した。結果は、(1)FK506(50μM)は定常電気刺激時のCaTの振幅とCa^<2+>sparkの頻度を増大させたが、静止後のCaTとSRのCa含量は変化させなかった。(2)thapsigarginによるSRのCa^<2+>ATPase(SERCA)阻害、または低濃度Ca^<2+>(0.1mMCa^<2+>)の灌流による細胞膜Na^+/Ca^<2+>交換を介するCa排出の促進により、電気刺激時のCaTと静止後のSRのCa^<2+>含量は有意に低下したが、FK506はこの低下に影響を及ぼさなかった。(3)thapsigarginと低濃度Ca^<2+>液の同時灌流では、電気刺激時のCaTは低下したが、FK506はCaTをさらに低下させ、Ca^<2+>sparkの頻度を増加させた。また、個々のCa^<2+>sparkの持続時間を延長させた。静止後のSRのCa^<2+>含量は、FK506により有意に低下した。以上より、FKBPの解離は、正常の興奮収縮連関への影響は少ないが、不全心で認められるSERCAの低下とNa^+/Ca^<2+>交換の代償性活性化がともに存在すると、SRからのCa^<2+>漏出を増加させることにより、SRのCa^<2+>含量を低下させて収縮力低下の一因となりうることが示された.
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