研究課題/領域番号 |
13670703
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
加藤 秀樹 浜松医科大学, 医学部, 助手 (80314029)
|
研究分担者 |
林 秀晴 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50135258)
寺田 肇 浜松医科大学, 医学部, 講師 (50252177)
佐藤 洋 浜松医科大学, 医学部, 助手 (30293632)
本荘 晴朗 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (70262912)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | ミトコンドリア / 共焦点レーザー顕微鏡 / calcium / permeability transition pore / saponin / cyclosporin A / diazoxide / 膜電位 / calcein |
研究概要 |
ミトコンドリア(Mito)内膜のpermeability transition pore (mPTP)は、病態時のみならず生理的にもその役割が注目されている。本研究では、(1)calceinによりmPTPの開口とそのkineticsを画像法により評価し、[Ca^<2+>]_mと膜電位によるmPTPの調節機構について検討すること、(2)mPTPの開口が[Ca^<2+>]_mとSR内Ca^<2+>濃度([Ca^<2+>]_<SR>)に及ぼす効果と、mPTPを介したmitoとSR間のcross-talkを画像法を用いて検討し、mPTPの生理的意義を解明することを目的とした。 平成13年度には、MitoのATP感受性K^+チャネル開口薬であるDiazoxide (Dz)が、mPTPを介してCa^<2+>を放出し、Ca^<2+> sparkとCa^<2+> transientを増大させることを報告した。また、mPTPの開口を、共焦点レーザー顕微鏡を用いて画像法により評価する方法を開発し、DzがmPTPを開口することも示した。 平成14年度には、rhod-2とsaponinを用いてPermeabilized myocyteにおいて、Mito内のCa^<2+>濃度([Ca^<2+>]_m)の測定法を新たに考案し、この方法を用いてDzはmPTPの開口を介して濃度依存性に[Ca^<2+>]_mを減少することを報告した。 平成15年度には、Mitoにおける[Ca^<2+>]_mの調節機構の詳細について、Mitoの膜電位との関係について検討し、膜電位の脱分極が起こるような病態下では、mPTPとNa^+/Ca^<2+>交換によるCa^<2+>の流入とくみ出しのバランスが重要であることを明らかにした。今後は、虚血再灌流障害や心不全における[Ca^<2+>]_mの動態とmPTPとMitoのNa^+/Ca^<2+>の役割について検討してゆく予定である。
|