研究課題/領域番号 |
13670724
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平川 洋二 (平川 洋次) 九州大学, 医学部附属病院, 助手 (90332840)
|
研究分担者 |
下川 宏明 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (00235681)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | EDHF / 血管内皮 / 内皮由来弛緩因子 / 過酸化水素 / 内皮依存性過分極因子 / ブラジキニン / カタラーゼ / ギャップジャンクション |
研究概要 |
1.我々は、最近、マウス腸間膜動脈において、内皮由来過分極因子(Endothelium-derived hyperpolarizing factor, EDHF)の本体が過酸化水素であることを同定した(J Clin Invest,2000)。 2.この発見は、それまで酸化ストレスの一種としてしか見なされていなかった活性酸素種が、生理的濃度では、レドックスシグナル分子として重要な生理的機能を果たしていることを明らかにするもので、現在、世界的に注目されている。本研究では、ヒト動脈においても、過酸化水素がEDHFとして働いているかを検討した。 3.その結果、アセチルコリンによるEDHFを介した内皮依存性弛緩反応や過分極反応は、過酸化水素を選択的に消去するカタラーゼにより有意に抑制された。また、外因性の過酸化水素の投与は、アセチルコリンと同様の弛緩反応や過分極反応を惹起した。しかし、従来、EDHFの本体として提唱されてきたEETs説、K説、gap ion説などは、我々は確認することができなかった。 4.以上より、ヒト動脈においても過酸化水素はEDHFとして重要な生理機能を果たしていることが確認された。
|