研究課題/領域番号 |
13670726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
戸田 源二 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (00253659)
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研究分担者 |
矢野 捷介 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50039864)
近藤 宇史 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00158908)
井原 義人 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (70263241)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | カルレティキュリン / 心筋細胞 / アポトーシス / 分子シャペロン |
研究概要 |
「目的」心不全の治療法として再生医学が注目されているが、臨床応用されるには、心筋細胞の発生分化機序の解明など、多くの課題が残されている。近年、分子シャペロンがタンパク質の品質管理やシグナル伝達、転写調節などの多彩な機能以外に、発生進化システムを制御する重要な分子群であることが示唆された。一方、粗面小胞体に局在する分子シャペロンであるカルレティキュリン(CRT)が、心臓の発生分化に必須であり、その生理機能の重要性が報告された。しかしその分子機構についての詳細は明らかではない。そこでCRTの心筋発生分化における生理機能の解析を目的とした。「方法」心筋細胞発生分化モデルとして知られる心筋芽細胞・H9c2に、マウスのCRT遺伝子発現ベクターを導入し、CRT高発現心筋芽細胞株を樹立し、その解析を行った。「結果」レチノイン酸による分化誘導72時間後には、コントロール細胞に比べ、CRT高発現細胞ではアポトーシスが促進されることを見い出した。また、分化誘導24時間後での細胞内生存シグナルであるPKB/Aktの活性は、コントロールに比してCRT高発現細胞株でより減弱することを見い出した。その分子機構として、CRT高発現細胞では細胞内Ca^<2+>濃度の調節を介し、プロテインホスファターゼPP2Aの発現量を制御し、PKB/Aktの脱リン酸化が促進されるという、これまでにない新たなアポトーシス制御機構を発見した。
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