研究課題/領域番号 |
13670749
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
平山 悦之 日本医科大学, 医学部, 助手 (50322516)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | Ca^<2+> / heart / ventriclar myocyte / alternans / arrhythmia / 心筋 / M細胞 / gap junction / 不整脈 |
研究概要 |
雑種成犬(N=18)を麻酔開胸後、ホルマリンを房室結節に局所注入して完全房室ブロックを作成し、心電図(H誘導)、心外膜側より単相性活動電位(MAP)左室内圧(LW)を同時期録した。心房心室同時ペーシングにより刺激周期を350msecで高頻度刺激してMAPとLVPのalternansを誘発した。コントロール記録後、β刺激薬isoproterenol静注によりこれらalternansが消失した。β遮断薬であるpropranolol静注でalternansは逆に増大した。また、PDEIII阻害薬であるmirlinoneを静注するとalternansは消失した。以上の結果よりalternans発生にPKA依存性リン酸化経路が重要な働きを持つことが示され、そのtargetとして筋小胞体Caポンプ機能に注目した。そこで筋小胞体Caポンプ機能阻害薬であるthapsigargineを静注するとLVPとMAPのalternansは増大した。このことよりalternansの発生には筋小胞体Caポンプ活性が重要な働きを持つことが示された。特に細胞内Ca cyclingが遅延すると電気的、機械的alternansが発生して不整脈発生の要因になりうると考えられた。また、実際に活動電位波形のalternans発生にはL型Ca電流が重要であることを我々は既に発表しているが(Crculation : 88 ; 2894)、それ以外の電流として細胞内Caにより活性化されるCa感受性一過性外向き電流(Itoca)に注目した。ItocaのブロッカーであるDIDSを静注したところalternansは消失。この結果よりItocaも活動電位alternans発生に関与することが明らかなった。
|