研究課題/領域番号 |
13670760
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
野村 昌作 関西医科大学, 医学部, 講師 (20218358)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | PDMP / MAPK / PKC / 可溶性接着分子 / ケモカイン / 血管内皮細胞 / 2型糖尿病 / 急性冠症候群 / 高ずり応力 / サイトカイン / プロテインキナーゼC / MAPキナーゼ / 単球 / CD40L |
研究概要 |
高ずり応力によって生成された血小板由来マイクロパーティクル(PDMP)の単球および血管内皮細胞の相互作用に及ぼす影響について検討した。IL-6、TPO、EPOは、高ずり応力によるPDMPの生成を増強した。PDMPは、内皮細胞のICAM-1の発現を増強し、この際PKCの活性化とCOX-2の誘導が観察された。さらに単球系のTHP-1におけるp38 MAPK、およびJNK1の活性化が認められた。一方、抗CD40L抗体により内皮細胞・THP-1におけるPKCおよびMAPKの活性化は抑制された。以上より、高ずり応力によって生成されたPDMPは、サイトカインの影響を受けながらCD40Lを発現し、単球および血管内皮細胞における接着分子発現をPKC・MAPK依存性に増強し、これらの細胞間における相互作用に影響を及ぼしていることが示唆された。次に、糖尿病および虚血性心疾患患者におけるPDMP・ケモカイン・可溶性接着分子の関係について検討した。糖尿病を合併した高血圧群では、PDMPや可溶性の接着分子が糖尿病を合併しない群に比べて有意に増加していた。また、糖尿病に高脂血症を合併した症例においてもPDMPや可溶性の接着分子の著明な増加が認められた。
|