研究課題/領域番号 |
13670765
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
岡本 昌也 愛媛大学, 医学部, 助教授 (30309455)
|
研究分担者 |
阪中 雅広 愛媛大学, 医学部, 教授 (60170601)
西村 裕之 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (20248131)
松山 知弘 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10219529)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | Mint / EHSH1 / アルツハイマー病 / 脳動脈 / 交感神経 / 脳血流 / 脳血管障害 / シナプス / Mint1 / Mint2 / Mint3 / 脳血液 / mint1 / mint2 / mint3 / presynaptic terminal / postsynaptic density |
研究概要 |
脳血流の神経性調節の分子機構を解明するために神経細胞特異的アダプター分子であるMint1に注目した。Mint1は中枢神経系では大脳皮質、大脳辺縁系、海馬、視床、視床下部、黒質、青斑核において特に強い発現が見られた。Mint1に比べるとMint2はより広範な領域に発現する傾向が見られたが視床や海馬など一部の領域ではMint1とMint2は相補的な分布を示した。両者の発現領域は側頭葉、大脳辺縁系などアルツハイマー病で犯されやすい領域とよく一致していた。末梢神経系ではMint1はマウス上頚神経節交感神経細胞に強く発現し中大脳動脈標本の動脈壁外側にも有為な集積が認められた。上頚神経節交感神経を切断した動脈標本ではこの動脈壁上の集積が消失することから動脈壁に投射する交感神経終末に局在するMint1を反映すると考えられる。現在、電子顕微鏡法を用いたさらに詳細な解析を検討中である(投稿準備中)。Mint1は交感神経節細胞以外に副腎髄質カテコールアミン産生細胞、膵β細胞にも強く発現していることからホルモン分泌に関与する可能性が示唆される(投稿準備中)。マウス一過性前脳虚血モデル及び中大脳動脈皮質枝永久閉塞モデルを用いてMint1の脳血流調節に対する関与を検討中である。 Mint1以外に交感神経-脳血管接合部の構造・機能に関与する可能性があるものとして新たなアダプター分子であるEHSH1にも注目した。EHSH1は中枢神経系神経細胞に広く分布し大脳皮質、海馬、大脳基底核、脳神経核に特に強い発現が認められ、神経細胞内では細胞体、樹状突起および後シナプス終末に局在した。今後Mint1と同様EHSH1の末梢神経系及び脳動脈壁の局在を調べる予定である。 さらに、ヒトにおいて老化およびある種の神経系疾患が脳血流調節に及ぼす影響について経頭蓋ドップラー超音波検査法及びSPECT法を用いて検討した。
|