研究課題/領域番号 |
13670814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大賀 正一 九州大学, 医学部附属病院, 講師 (60233053)
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研究分担者 |
高田 英俊 九州大学, 医学研究院, 助手 (70294931)
菅 尚浩 九州大学, 医学部・附属病院, 医員(臨床)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | リンパ増殖性疾患(LPD) / 活性化T細胞 / perforin / Fas / activation-induced cell death(AICD) / 血球貪食リンパ組織球症(HLH) / 自己免疫性リンパ増殖症候群 / 高IgE症候群 / 血球貧食リンパ組織球症(HLH) / 自己免疫性リンパ増殖症候群(ALPS) / Double Negative T細胞 |
研究概要 |
原発性血球貪食リンパ組織球症(primary HLH)と自己免疫性リンパ増殖症侯群(ALPS)に続き、T細胞の先天的異常が想定されている高IgE症候群の活性化T細胞の解析を行った。本症は家族例の解析から4q21との連鎖が報告されたものの原因遺伝子は不明で、IL-12を介したInterferon (IFN)γの産生不全を中心とする病態も明らかではない。また、高IgE血症のTh1/Th2バランスにも結論が得られていない。T細胞活性化をきたすこの3疾患の解析は、T細胞制御機構の破綻からLPD進展の病態形成に示唆を与えた。 1.primary HLH 家族歴のある8例中2例(25%)とない7例中1例(13%)にperforin遺伝子変異(新4と既知1)を同定した(Br J Haematol 116:346-349,2002)。 2.ALPS CD4^-CD8^-αβT細胞がIL-10遺伝子を過剰発現し、血清IL-10値やリンパ節腫脹に関与することを示唆した(Br J Haematol 119:535-538,2002)。 3.Hyper-IgE syndrome(HIES) HIESと慢性肉芽腫症(CGD)およびatopyを比較した。好酸球数、IgE, IgG4値、刺激後のサイトカイン産生からHIESとatopyを鑑別できなかった。HIES患者のHLA-DR^+T細胞のIFNγ/IL-4,IFNγ/IL-10mRNA発現比はCGDより低く、atopyとに差はなかった。HLA-DR^+T細胞のTGFβ/IL-4は、atopyおよびCGDより低値であった。多変量解析では、TGFβ/IL-4がHIESと他2疾患との区別に最有力な独立因子であった。以上より、HIESのT細胞は特異的にTGFβ発現が不良であることが示唆された(Br J Haematol, in press)。
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