研究課題/領域番号 |
13670846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
四宮 範明 東邦大学, 医学部, 教授 (10104225)
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研究分担者 |
宇野 拓 東邦大学, 医学部, 助手 (30318240)
山口 之利 東邦大学, 医学部, 講師 (30277339)
二瓶 浩一 東邦大学, 医学部, 講師 (20218241)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 小児期発症重症筋無力症 / 抗アセチルコリンレセプター / セロネガティブ自己免疫 / HLA DR / DQアリル / 自己抗体潜在性全身型 / DRB1^*1302 / DQA1^*0102 / PQB1^*0604 / HLA-DR / DQタイプ / 潜在性全身型 / TCRVαVβレパートリー / 重症筋無力症 / DQA1^*0302 / DQB1^*0604 / AChR / AChR抗原特異的T細胞 / TCRVα鎖β鎖レパートリー / 抗アセチルコリンレセプター抗体 / セロネガティブ自己免疫疾患 / DQアリルタイプ / T細胞レセプター / TCR V_βクローンレパートリー |
研究概要 |
重症筋無力症(MG)は神経筋接合部アセチルコリンレセプター(AChR)に対する自己抗体(抗AChR抗体)による自己免疫疾患と考えられている。小児期発症MGの多数例(約85%)は不顕性全身型である潜在性全身(latent general, LG)型分類される。小児期発症MGの特徴として、3歳前に発生頻度ピークをもち、また、抗AChR自己抗体は、陰性か低値を示す。小児期発症MGの多くが臨床的に眼筋型であるが、小児期発症臨床的O型の多数例(70%)は、上肢の筋電図(EMG)においてMGパターンを示し、不顕性全身型と考えられLG型であった。LG型MG患者において、高頻度にHLA-DRB1^*0901/DQA1^*0301/DQB1^*0303,DRB1^*1302/DQA1^*0301/DQB1^*0604ヘテロアリルタイプが認められた。HLAアリル発現頻度、およびHLA-DR/DQ分子アミノ酸配列多型性の検討から、LG型MG罹患性はHLA-DQA1^*0301/DQB1^*0604に関連し、発症にAChR抗原反応性CD4+Th1細胞産生IFN-γが重要であると考えられた30%小児期発症LG型MG患者において末梢血CD4+T細胞がAChR抗原に高応答を示した。高応答患者について、末梢血AChR抗原特異的CD4+細胞ラインのTORVα鎖Vβ鎖レパートリーの解析をおこなった。同時におこなった成人期発症全身(G)型患者において、末梢血AChR抗原特異的CD4+細胞ラインTCR Vα鎖Vβ鎖レパートリーの解明を行ったが、TCRVα鎖Vβ鎖レパートリーの相違が認められ、小児期発症LG型MGにおいて、AChR抗原特異的TH細胞のT細胞認識エピトープペプチドは成人期発症G型と相違していると考えられた。さらに、ペプチド-HLA-D分子複合体を認識する特異的TCRVα鎖Vβ鎖+CD4+T細胞はTH1細胞の性状をもつことを明らかにした。合成AChRα鎖刺激AChR抗原特異的CD4+細胞ラインの産生サイトカインの性状は、TH1タイプであった。
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