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薬剤耐性癌腫における薬剤耐性とトポイソメラーゼ遺伝子のエピジェネティクスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13670848
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

浅野 健  日本医科大学, 医学部, 助教授 (70277490)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードトポイソメラーゼ / drug resistance / epigenetics / etoposide / エトポシド / メチレーション / 薬剤耐性 / メチル化 / エピジェネティクス
研究概要

エトポシド耐性ヒト・乳癌細胞であるMDA-VP細胞、及びアドリアマイシンの膜透過型薬剤であるMX2に対する耐性ヒト白血病株K562/MX2(エトポシドへも交叉耐性を示した)においてトポイソメラーゼ遺伝子のプロモーター領域のメチル化(エピジェネティクス)により、当該遺伝子の発現が低下していたことが、BisulfiteによるDNA変換後のPCR法、および、MspIとHpaIIの制限酵素を用いたmethylation specific restriction enzyme PCR法にて確認された。このメチル化により、エトポシド、MX2の標的酵素であると考えられるヒト・トポイソメラーゼIIα遺伝子の発現が低下し、その蛋白量が減少し、エトポシド、MX2への薬剤耐性が生じていたことが証明された。さらにこのメチル化に対して、メチル化を解除する5-aza-2'-deoxycytidine(5AZ)の投与によりそのメチル化が解除され(上記のPCRを用いた方法で確認された)、それに伴い当該遺伝子の発現の増加、エトポシドへの薬剤感受性が向上することがわかった。
さらにK562/MX2においてはefflux pumpであるMRP1の発現増加も認められ、ドキソルビシン、MX2の排出増加、集積低下も認められた。p-glycoproteinの発現増加は認めなかった。MRP1の発現を阻害するindomethacinの投与により、ドキソルビシン、ビンクリスチンへの薬剤抵抗性は若干改善したが、MX2、エトポシドへの薬剤感受性は改善を認めなかった。以上の結果より、エトポシド耐性の薬剤耐性のメカニズムとしてはMRP1やP-glycoproteinなどのexport pumpによるものよりも、トポイソメラーゼ遺伝子のメチル化による発現低下が主であると考えられた。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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