研究課題/領域番号 |
13670852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
山下 裕史朗 久留米大学, 医学部, 講師 (90211630)
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研究分担者 |
松石 豊次郎 (松石 豊治郎) 久留米大学, 医学部, 教授 (60157237)
西 昭徳 久留米大学, 医学部, 講師 (50228144)
山田 茂人 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (20158190)
石松 秀 久留米大学, 医学部, 講師 (90268839)
木谷 有里 久留米大学, 医学部, 助手 (70341302)
石橋 正敏 (石橋 正俊) 久留米大学, 医学部, 助教授 (20168256)
岡村 尚昌 久留米大学, 文学部, 助手
石田 重信 久留米大学, 医学部, 講師 (30248405)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 注意欠陥多動性障害 / モノアミン / β-phenylethylamine / 尿 / methylphellidat / milnaciplan / 青班核 / 治療 / メチルフェニデート / ミルナシプラン / 薬物療法 / 神経伝達物質 / 唾液 / MHPG / 薬物治療 / 非薬物療法 / 自閉性障害 / methylphenidate / monoamine oxidase B |
研究概要 |
我々は、注意欠陥多動性障害(ADHD)と健常児の尿中モノアミン:β-phenylethylamine(PEA),MHPG,HVA,5-HIAAを測定した。ADHD児37名と健常児21名を比較し、尿中PEAはADHDで有意に低く22名のmethylphenidate(MPH)治療患者のうち有効群18名のPEA値は、無効群と比較して投与後に有意に増加することを世界で初めて報告した(Ann Neurol 2002)。PEAは、黒質線状体のドーパミンニューロンで合成され、ADHDの病態に関与することを証明した。次にADHDの新しい治療薬として可能性があるmilnaciplan(MIL;セロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)とMPHについての研究を行った(脳と発達 2005))。青班核(LC)は、脳内の広範な領域にノルアドレナリン(NA)線維を送っており、覚醒/睡眠や選択的注意、ストレスなどの脳機能に重要な役割を果たす。ラット青班核ニューロンスライス神経活動に対する作用を比較したところ、MILはLCニューロンに濃度依存性の過分極電位を発生させ、抑制性シナプス後電位を増大させた。この作用はMPHと同等の濃度で観察された。両者は、LCニューロンにおけるバックグラウンドの神経活動を減弱させることによって、外界からの神経情報のシグナル/ノイズ比を増大させ、入力情報の弁別性を高めると考えられた。MPHは興奮性シナプス後電位に影響を与えないのに対し、MILはその振幅を抑制し、この事実はセロトニンの作用によるものと考えられた。両者は、NAの再取り込みを阻害し、シナプス間隙のNA濃度を増加させ、LCニューロンの活動性を抑制する。しかし、MILはNPHと異なり、NA放出作用はなく、セロトニン再取り込み阻害作用をもつので、ADHDに併存しやすいうつ症状に対して新たな治療効果が期待できる。今後、臨床応用を検討すべき薬剤である。
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