研究課題/領域番号 |
13670901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
桜井 敏晴 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20101933)
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研究分担者 |
鈴木 ゆり子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40255435)
藤田 知信 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20199334)
河上 裕 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50161287)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | HLAテトラマー / メラノーマ抗原ペプチド / HLA-A2.1V / HLA-A2.6V / TIL / CMV抗原ペプチド / HLA-A^*0201 / HLA-A^*2402 / CTL / HLA-A2.1 / HLA-A2.6 |
研究概要 |
本研究の目的は、我々が同定したメラノーマ抗原ペプチドで作製したHLAテトラマーを用いて、メラノーマ患者におけるメラノーマ抗原特異的T細胞の免疫学的動態を解析することである。 1.培養黒色腫浸潤T細胞株TIL620(gp100-209認識)からHLA-A2.1/gp100-209PE標識テトラマーとPC5標識抗CD8抗体で二重染色される14.4%の細胞を、FACSでソーティングし増殖させると98.4%の染色率を示し、IFN-γの遊離能は、約7倍以上に上昇した。この結果HLAテトラマーを用いて抗原特異的反応性T細胞をクローニングすることが可能となった。 2.HLA-A2.1の日本人に特異的サブタイプであるA2.6及びA2.7のHLA重鎖を精製し、gp100-280を結合したA2.6/gp100-280PE標識テトラマーを作成した。そのHLAテトラマーでTIL660(A2.1/gp100-280認識)を染色すると4-5%の細胞が染色され、A2.6+健常人PBMCからgp100-280ペプチドで誘導したT細胞株でも7.97%染色された。この結果は1つのメラノーマ抗原ペプチドがHLAのサブタイプ間で交差認識される可能性を示唆した。 3.HLAテトラマーを用いた抗原特異的T細胞のモニタリングのモデルとして、造血幹細胞移植患者におけるCMV特異的T細胞のモニタリングを検討した。(1)HLA-A2.1+健常人PBMCからCMVpp65-495ペプチドを用いてCMV特異的T細胞の誘導を試みた。HLA-A2.1/CMVpp65-495テトラマー陽性特異的T細胞は、8例中7例に誘導され、陽性の頻度とIFN-γ分泌量に相関を認めた。従って、CMVpp65-495はimmunodominant peptideでモニタリングに使用できると思われた。(2)HLA-A2.1/CMVpp65-495テトラマーを用いて造血幹細胞移植後のHLA-A2+患者末梢血中のCMV特異的T細胞のモニタリングを行ったところ、CMVに対する免疫応答の回復やCMV再活性化に伴う免疫応答をHLAテトラマーで、免疫モニタリングできることが分かった。
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