研究課題/領域番号 |
13670914
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都大学 (2002-2003) 筑波大学 (2001) |
研究代表者 |
丸橋 晃 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (30114135)
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研究分担者 |
櫻井 良憲 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (20273534)
納冨 昭弘 (納富 昭弘) 独立行政法人産業技術総合研究所, 量子放射線科, 研究員 (80243905)
塩山 善之 九州大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10323304)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 陽子線治療 / エネルギーフィルター / SOBP幅 / 対向2門 / 強度変調 / ボーラス / コリメータ / 細胞分裂能 / 陽子線 / 回転ガントリー / 拡大ブラッグピーク / 低融点合金 / 線量分布 / SOBP(拡大ブラッグピーク) / MLC(マルチリックシリメータ) / 回転ガントリ / MLC(マルチリーフコリメータ) / 可変形状ボーラス |
研究概要 |
現在の陽子線照射野形成系を少ない構成要素、小型、安価、安全、取扱い簡便等を視点からの改良が可能であることを明らかにすることが本研究の基本的テーマである。この目的のために遂行した4つの個別研究課題に関する成果の概要を述べる。 1 「照射野形成システムの開発」については、開発した小型軽量でコンパクトな「カルデラ火山型フィルター」は二重リング二重散乱体法などによるビーム強度平坦化とバーリッジによるブラッグピーク拡大という両方の役割を担うことができることを明らかにした。このフィルターの導入によりコンパクトで安価軽量の全く新しい照射野形成システムが組み上げられる可能性がある。 2 「照射方向の選択性が高い回転ガントリー照射装置の特徴に基づく照射技術の開発」については、SOBP幅についての固定的考え方を打破することにより、従来からの技術の延長上で線量分布形成における陽子線ビームの弱点を克服し原体(コンフォーマル)照射が可能であることを明らかにした。陽子線治療においては対向2門を1セットとする照射法が最も安全であり、強度変調的照射法(ビーム軸に垂直な面内においてもSOBP幅内においても強度に分布をつくる方法)が原体性の高度化に大変有効であることも明らかにした。 3 「陽子線線量分布測定装置と分布変換ソフトプログラムを利用する治療計画法の開発」については特にボーラス形状の決定対話的課程を取り込むことの不可避性を明らかにした。 4 「陽子線の基準的照射効果判定法の検討」については陽子線治療におけるRBEの一定性の危険性を示し、治療分布を少なくとも細胞への障害効果で確認する1つの方法を提示した。
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