研究課題/領域番号 |
13670921
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
蔭山 昌成 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (70240778)
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研究分担者 |
富澤 岳人 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (10313610)
金澤 貴 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (60324034)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 測副路形成 / 動脈閉塞 / 動脈内持続注入 / 側副路形成 |
研究概要 |
特定の動脈分枝にカテーテルを挿入し結紮、その末梢に持続的に酸素分圧差および血圧差を造り出した血液を灌流させ、この分枝から他の動脈分枝領域への側副路形成を試みた。 豚を対象に全身麻酔下、末梢動静脈分岐部を露出し静脈を中枢側に向かってカニュレーション、動脈に対しては分岐後末梢側に向かってカニュレーションし、カニューレごと結紮した。静脈側から送液ポンプを用いて持続的に採血、この血液にヘパリン:1,000単位/時を添加し、動脈分枝末梢に灌流させた。採血量(=注入量)を変化させることで注入圧を持続的に変化させた後、動脈側カニューレからヨード造影剤を注入して動脈分枝末梢の血管造影像を得た。設定注入量はA群=10ml/分(n=2)、B群:20ml/分(n=2)、C群=30ml/分(n=2)の3群とした。各群においてポンプ接続1時間後、2時間後、4時間後の灌流領域の変化を視覚的に評価すると共に撮影範囲を607,324ピクセルに分割し、256階調のグレー表示とし、ポンプ接続前の血管造影像に比べ濃度上昇が見られたピクセル数をもって灌流領域の拡大範囲とし、視野内の比率で算出、各群で比較、定量的検討とした。また、高濃度酸素に接触させた血液を注入した群(n=2)および高濃度ヘパリン(10,000単位/時)を添加した血液を注入した群(n=2)でも同様の評価を行った。 有意な変化が見られたのは高圧持続注入を施行したもので、各群にける注入圧はA群:124mmHg、B群:252mmHg、C群=413mmHg、灌流領域の変化はA群:+4.39%、B群=+7.60%、C群=+11.36%と増加がみられた。尚、酸素およびヘパリン添加群には有意な変化は見られなかった。 本結果は血圧差による側副路の形成の可能性を示唆するものであるが、観察期間を長くとったより詳細な検討が望まれる。
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