研究課題/領域番号 |
13670924
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
隅屋 寿 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (30251929)
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研究分担者 |
久慈 一英 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (90283142)
柴 和弘 金沢大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (40143929)
森 厚文 金沢大学, アイソトープ総合センター, 教授 (90019604)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | dementia / Alzheimer / autoradiography / acetylcholine / receptor / transpoeter / vesamicol / transporter / serotonin / autoradiogaphy |
研究概要 |
ラット神経移植の核医学的評価法を確立するため、痴呆モデルの一種である一側前脳基底核破壊ラットに自家迷走神経下神経節の移植を行い、脳血流およびアセチルコリン系に関して定量的オートラジオグラフィにて評価した。前脳基底核破壊ラットはイボテン酸を用いて作成した。神経移植モデルはIkedaの方法に準じ、内頚動脈背側上方レベルの迷走神経下神経節を摘出し、イボテン酸による破壊部の近傍に移植し作成した。脳血流は^<99m>Tc-HMPAOにて、またムスカリン性神経系の変化をアセチルコリン受容体は^3H-QNB、アセチルコリントランスポータは^3H-vesamicolを用いて移植1、2、4週後に定量的オートラジオグラフィにて評価した。脳血流は前脳基底核破壊モデル、移植モデルとも有意の変化を認めず、アセチルコリン系に脳血流はほとんど影響がないことがわかった。 アセチルコリン受容体は破壊モデルで減少傾向、移植モデルで改善傾向を示したが患側/健側比にいずれも有意差がなかった。アセチルコリントランスポータは破壊モデルの患側皮質で有意の低下を認め前脳基底核からの投射領域である頭頂葉で低下が著明であった。移植モデルでは経時的に改善傾向を示し、4週後に有意な改善を認めた。以上の結果から痴呆モデルにおける核医学的評価法としては神経移植における^3H-vesamicolによるシナプス小胞アセチルコリントランスポータイメージングが最も適していることが推測された。
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