研究課題/領域番号 |
13671002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
工藤 喬 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (10273632)
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研究分担者 |
片山 泰一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80333459)
田中 稔久 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10294068)
武田 雅俊 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00179649)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイド / 小胞体ストレス / カスペース / Aβ / アポトーシス / プレセニリン / 老齢 / 脳虚血 |
研究概要 |
1)AβによるERストレスについて マウス神経初代培養細胞およびヒト神経芽細胞SK-N-SH細胞に25μMのAβ25-35、Aβ1-40、Aβ35-25をmediumに加え、LDHアッセイを用いて細胞死を検討した。その結果、Aβ25-35、Aβ1-40処理細胞は無処理細胞及びAβ35-25処理細胞より、細胞死を早期に来すことが確認され、これらペプチドはeIF2α及びPERKのリン酸化、GRP78誘導即ちERストレスを早期に惹起することが示された。更に、Aβ負荷後のカスペース12とカスペース4の活性化についてウエスタン法にて検討した。また、カスペース12とカスペース4のdsRNAを合成し、それらを前処理してAβを負荷して、細胞死が抑制できるかを検討した。これらの検討より、Aβ25-35、Aβ1-40による細胞死には、ERストレスにより活性化するカスペース12(ネズミ由来細胞)またはカスペース4(ヒト由来細胞)を介する系が関与することが示された。 2)UPR障害細胞におけるAβ産生について Ire1のキナーゼ部分を欠失したコンストラクト(ΔIre)を作成し、N2A細胞に遺伝子導入してstable cell lineを確立した。また、PERKのノックアウト線維芽細胞をDavid Ron氏より供与を受けた。無血清培地に転換24時間後の培地を回収し、ELISA法(武田薬品工業から供与)にてAβ40及び42量について計測した。ΔIre発現細胞は、野生型に比し、有意に培地に放出されるAβ40及びAβ42が共に上昇していた。PERKノックアウト細胞では培地に放出されるAβ40及びAβ42が共に上昇していて、Aβ42優位な上昇パターンを示した。 従って、unfolded protein responseが障害されるとAβの産生が増加し、一方、Aβの上昇は小胞体ストレスをきたすことが示された。
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