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ドーパミントランスポーター遺伝子機能の分子薬理遺伝的総合的検討

研究課題

研究課題/領域番号 13671012
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関徳島大学 (2002)
愛媛大学 (2001)

研究代表者

上野 修一  徳島大学, 医学部, 助教授 (80232768)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワードドーパミントランスポーター / 遺伝子相関研究 / SNP多型 / 転写因子 / アルコール症 / VNTR多型 / ハプロタイプ解析 / 遺伝子発現
研究概要

ドーパミントランスポーター(dopamine transporter, DAT)は、ドーパミン神経細胞で特異的に発現し、ドーパミン再取り込み機能を持つ蛋白質である。シナプス間隙のドーパミンは、シナプスに放出された後にDATによってシナプス前細胞に再取り込みされ、伝達を終える。DATはドーパミン神経終末でのドーパミン量を調節していると考えられており、ドーパミン系の神経伝達に大きな影響を持つ。これまで、機能画像研究からアルコール常用によって線条体のDATが有意に減少すること、また、DATを欠損したマウスではアルコール症などの薬物依存を起こしやすいことが報告されていることから、私は、DAT遺伝子の新規SNP多型(2319G/A)とVNTR(variable number of tandem repeats)多型を用い、DAT遺伝子の2319番目の塩基がアデニンでありVNTR多型10回繰返しのハプロタイプ遺伝子型がアルコール症患者において有意に多いことを確認した(Mol. Psychiatry 4:552-557,1999)。今回、DAT遺伝子の5'上流領域の遺伝子発現調節に関わると思われる領域の多型を、直接配列決定法、SSCP(single strand conformation polymorphism)法を用いて解析し、新規のSNP多型(-1173C/G多型、-843C/T多型)があることを確認した。-1173C/G多型は、zinc finger typeの転写因子結合部位の可能性がある部位の多型であり、また一方、-843C/T多型はalcohol dehydrogenase遺伝子の調節領域と相同性が高い部位である。そのため、これらの多型を用いて、アルコール症182名の患者群と健常対照者群106名の相関研究を行った。その結果、これらDAT遺伝子の新規SNP多型とアルコール症との間には有意な相関は導き出せなかった。今後、レポーター遺伝子活性の変化に基づいた機能性多型に絞って解析する必要性を考えている。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shu-ichi Ueno: "Genetic polymorphisms of serotonin and dopamine transporters in mental disorders"J.Med.Invest.. 50,1&2. 25-31 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上野修一: "薬物動態に関連したトランスポーター ドパミントランスポーター pp420-428"澤田康文企画編集 薬物動態・作用と遺伝子多型 医薬ジャーナル社. 457 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shu-ichi Ueno: "genetic polymorphisms of serotonin and dopamine transporters in menta disorders."J. Med. Invest. 50,1&2. 25-31 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shu-ichi Ueno, Akira Sano: "Dopamine transporter"Pharmacodynamics,function and genetic polymorphisms. 420-428 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shu-ichi Ueno: "Genetic polymorphisms of serotonin and dopamine transporters in mental disorders"J. Med. Invest.. 50, 1&2. 25-31 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 企画編集 澤田康文: "薬物動態・作用と遺伝子多型-薬物治療の患者個別化を目指した21世紀の新展開-"医薬ジャーナル社. 457 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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