研究課題/領域番号 |
13671014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉田 敬子 九州大学, 医学部附属病院, 講師 (30174923)
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研究分担者 |
納富 恵子 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60228301)
中野 仁雄 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40038766)
佐藤 昌司 九州大学, 医学部附属病院, 講師 (00225947)
田代 信維 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (80037407)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 周産期精神障害 / 精神薬物 / 胎児 / 副作用 / 乳児 / 予後 / コントロールスタディ |
研究概要 |
研究目的:妊産婦の精神薬物動態を調査し、児への安全性の観点から、薬物療法の指標を呈示することである。 結果:九州大学医学部付属病院母子メンタルヘルスクリニックで得られた7例の母子のデータを薬物別に、(1)1日服用量(mg/日)(2)妊娠後期の母胎血中濃度(3)臍胎血中濃度(4)出産後の母親の血清中濃度(濃度はリチウムを除きng/ml)で報告する。 <薬物移行動態> 【clomipramine】(1)75、(2)58、(3)20ng/ml未満、(4)54 【sulpiride】(1)100、(3)200、(4)180 【Haloperidol】第1例(1)3、(2)4.1(3)3.2(4)4.2。第2例は(1)6、(2)8、(3)6.4、(4)6.8。第3例は(1)1、(2)2、(3)および(4)1.3ng/ml以下。 【Chlorpromazine】第1例は、(1)25、(2)(3)(4)いずれも5ng/ml未満。第2例は(1)175mg、(2)464、(3)147、(4)542。 【Paroxetine】(1)10、(2)(3)(4)はいずれも5ng/ml未満。 【alprazolam】(1)0.6mg、(2)(3)(4)は40ng/ml未満。 【Lithium carbonate】(1)400mg、(2)0.17Meq/l、(3)0.30Meq/ml、(4)0.30Meq/mlであった。 <児の安全性について> これらのうち、Chlorpromazine第2例とlithium内服の母親は同一で、sleeping babayで出生、1日のみ気管内挿管されたが、その後の乳児期の発達は正常。その他の児は、出生時の体重、アプガールスコアは全て異常なし。生後1ヵ月健診では異常なし。特に、Clomipramine、sulpiride、Haloperidolの第1、第2例の児は、乳児期を経過し、その発達はすべて正常であった。 今後、症例数と追跡期間を増やし、母親が妊娠中に薬物を内服しない群も含めたコントロールとの検討が必要である。
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