研究課題/領域番号 |
13671038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
延原 健二 関西医科大学, 医学部, 講師 (90247932)
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研究分担者 |
木下 利彦 関西医科大学, 医学部, 教授 (20186290)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / SPECT / 局所脳血流量 / 塩酸ドネペジル |
研究概要 |
軽度から中等度のアルツハイマー型痴呆患者7例が対象として選出された。年齢は70歳から80歳(平均74歳)、女性5例、男性2例であった。 上記対象に、ドネペジル(5mg/日)を投与して、ADAS-Jcogを用いて、ドネペジル投与前、投与1ヶ月後、投与3ヶ月後の計3回、臨床症状の重症度を評価した。 SPECT脳血流シンチグラフィには^<123>I-IMP 111MBqを用いた。撮影時間は、静注15分後から30分間と設定した。3検出器型カメラ、GCA-9300A・DI(Toshiba製)、高分解能ターボファンコリメータ、LESHR-Fanbeamを使用し、画像は64×64マトリックスで、OMラインに平行に3.4mm(1ピクセル)厚でスライス作成した。Autoradiography法を用いてデータを定量化した。画像各スライス上に、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉、被殻、視床、海馬の部位に関心領域を設定し、関心領域ごとの平均値を算出し局所脳血流量を求めた。さらに、局所脳血流量の相加平均を全脳血流量とした。 ドネペジル投与後、ADAS-Jcogのスコアが減少した(臨床症状の改善)患者をレスポンダー群、逆に増加した(臨床症状の悪化)患者をノンレスポンダー群とみなした。 レスポンダー群に該当した5例では、投与3ヶ月後で、3.9点から7.7点、(平均5.5点)のADAS-Jcogのスコア減少がみられた。脳血流量に関しては、5例すべてにおいて、投与1ヶ月後から3ヶ月後の間に10%以上の全脳血流量の上昇を認めた。うち4例は、1ヵ月後においてすでに全脳血流量の増加傾向を示した。一方のノンレスポンダー群2例中の1例は1ヵ月後に20%の、残りの1例も3ヵ月後には11%の全脳血流量の低下をみた。レスポンダー5例の平均血流量推移を関心領域ごとにみると、1ヶ月目では大脳皮質を中心として増加し、3ヶ月目では基底核の増加が著しい傾向を認めた。このことから、アルツハイマー型痴呆患者におけるドネペジルの投与後1、3ヵ月後などの比較的短期間後のSPECT検査は、客観的な臨床効果判定法になり得る可能性が示唆された。
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