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造血器腫瘍におけるrとK選択の存在とその意義

研究課題

研究課題/領域番号 13671051
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関東京大学

研究代表者

本倉 徹  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00192823)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード多段階発がん / r選択 / K選択 / MDR1 / 多剤耐性 / ARF / p53
研究概要

1.rasとmyc遺伝子導入細胞におけるK選択による抗がん剤耐性機構:rasとmyc遺伝子導入REF細胞MR5とMR8を用いて、rとK選択が抗がん剤感受性に及ぼす影響をSRB assayやclonogenic assayで検討し、doxorubicin (DXR)、vincristine、cytosine arabinoside (Ara-C)などに対してK選択が多剤耐性を誘導することを認めた。耐性に関連する遺伝子の中で、ABC transporters (MDR1、MRP1、BCRP)が高発現し、DXRの細胞内濃度がcyclosporin A (CsA)によって低下することから、K選択後の多剤耐性にP-糖蛋白/MDR1遺伝子の関与が示唆された。しかし、CsAによる耐性解除の程度は、clonogenic assayで有意な差が見られず、高発現している他のABC transporterの関与も考えられた。また、Ara-Cに対しては、P-糖蛋白以外の耐性機構が存在し、K選択後の多剤耐性には複数の機序の関与が考えられる。
2.ヒト造血器腫瘍によるrとK選択モデルの作製:EBV感染リンパ芽球様細胞樹立後のクローン選択は免疫グロブリン遺伝子CDRIII領域のPCRによって追跡可能であったが、種々の理由で、モデルの作製は困難であった。そこで、技術的な改良を加えて、c-myc導入Burkitt様細胞によるrとK選択モデルの確立を目指している。
3.rとK選択において標的となるがん遺伝子もしくはがん抑制遺伝子の探索:p53変異体を導入後、rもしくはK選択を1ヶ月間ほど行うことで、導入細胞が培養中優位となることから、rとK選択による標的遺伝子の発現クローニングの実現可能性が示された。そこで、K選択後のMR8細胞cDNAライブラリーを組み込んだレトロウイルスをMR8親株細胞に感染させ、rおよびK選択を行って標的遺伝子のクローニングを進めている。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N.Chikatsu, et al.: "p53 mutations and tetraploids under r and K-selection"Oncogene. 21. 3043-3049 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] N. Chikatsu, et al.: "p53 mutations and tetraploids under r-and K-selection"Oncogene. 21. 3043-3049 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] N.Chikatsu, et al.: "p53 mutations and tetraploids under r and K-selection"Oncogene. 21. 3043-3049 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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