研究課題/領域番号 |
13671144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
森 和広 慶應大, 医学部, 助手 (00276320)
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研究分担者 |
林田 慎哉 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70276319)
池田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (00193194)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 肺成熟 / 肺上皮細胞 / サーファクタント蛋白 / 生育限界 |
研究概要 |
妊娠22週前後の、超早期産児の予後を改善することが、本研究の最終的な目標である。そのためには、肺機能の未熟性に関する問題を解決しなくてはならず、肺成熟の評価が必要となる。今回の研究では、在胎21週を中心に、肺上皮細胞の分化を、超微細構造とサーファクタント蛋白の発現の点から検討した。 1 超微細構造の評価 病理解剖の行われた21週胎児肺組織の肺胞構造を、走査型電子顕微鏡および透過型電子顕微鏡を用いて解析し、形態的な肺成熟の評価を行った。電子顕微鏡上、肺胞上皮細胞は立方状で、肺胞I・II型細胞への分化は認められず、ゴルジ体やラメラ封入体は存在しなかった。 2 サーファクタント蛋白の発現 サーファクタント蛋白B(SP-B)活性型蛋白、サーファクタント蛋白B前駆体蛋白、サーファクタント蛋白D(SP-D)に対する抗体を用い、胎児肺での発現パターンを免疫組織染色で解析した。妊娠21週において、SP-B前駆体蛋白は細気管支、肺胞ともに発現していた。SP-B活性型蛋白は細気管支レベルではわずかに発現していたが、末梢気道では全く認められなかった。SP-Dは、妊娠20週以下の胎児肺には認められなかった。妊娠21週において9例中5例、妊娠23週以降では全例認められた。 妊娠21週胎児肺におけるSP-B活性型蛋白、前駆体蛋白、電子顕微鏡所見より、妊娠21週では末梢気道におけるSP-B活性型蛋白のプロセシングが未熟であることが示唆された。SP-Dは、約半数の妊娠21週胎児症例において発現を認めなかった。妊娠21週胎児は子宮外での生存に十分な肺胞レベルでの表面活性や自然免疫機能を持っていないことが示唆された。
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