研究課題/領域番号 |
13671146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
高林 晴夫 金沢医科大学, 総合医学研究所, 助教授 (60171542)
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研究分担者 |
尾崎 守 金沢医科大学, 総合医学研究所, 助手 (50319068)
市川 秀隆 金沢医科大学, 医学部, 助手 (40151469)
谷野 幹夫 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (60135051)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 母体血 / 有核赤血球 / 胎児診断 / DNA診断 / マイクロマニピュレーション / PEP / PCR / FISH |
研究概要 |
母体血から分離された細胞が、果たして胎児由来であるかどうかということは、本方法の出生前診断において非常に重要である。今回の染色体異常例における分析結果から、HbF染色陽性細胞のほぼ90%が胎児由来の異常細胞であると考えられた。以上の結果により、HbF染色とmicromanipulationの組合せは、母体血中の胎児細胞による出生前診断において非常に有効な方法であると考えられた。また、染色体異常例において、正常例と比較して非常に多くの胎児由来有核赤血球の出現がみられたことは注目される現象である。 今後、処理過程の自動化、分析過程のLab on a Chip化が重要な課題と思われる。 また今回我々は、簡便で安価な特異的抗胎児グロビン抗体を作製することを試みた。従来はゲル濾過し等電点電気泳動で胎児ヘモグロビンを精製していたが、今回は臍帯血よりヘモグロビンを分離し、ヘムをヘモグロビンより遊離させ、遊離したヘムをアセトン中に抽出することによりグロビンを析出さるという簡便な方法を用いてグロビンの分離を行った。この分離した胎児グロビンを用いて既報の方法に従い家兎に免疫し、抗胎児グロビン抗体を作製した。 得られた抗体は、我々の方法で作製した胎児グロビンと特異的に反応した。今回、作製した抗体は精製胎児グロビンとよく反応した。現在、検者献体との反応は検討中であるが、本抗体は胎児有核赤血球分離のための良い選択肢の一つになりうるものと考えられた。
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