研究課題/領域番号 |
13671178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 関東学院大学 (2002) 東京医科歯科大学 (2001) |
研究代表者 |
田中 明 関東学院大学, 人間環境学部, 教授 (70171733)
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研究分担者 |
七里 眞義 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (10206097)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 遺伝子治療 / WHHLウサギ / LDL受容体 / リポソーム / トランスフェリン / LDL遺伝子 / 家族性高コレステロール血症 / 遺伝子導入 / WHHL家兎 / トランスフェリン受容体 / リポリーム / LDLコレステロール |
研究概要 |
ウイルスベクターを用いる遺伝子導入は安全性に問題がある。我々はウイルスベクターを用いずに、新たに開発されたリポソームにリガンドを結合させ、受容体を介して遺伝子を導入する安全な技術を改良した。一方、家族性高コレステロール血症は著明な高コレステロール血症を呈し、若年から冠動脈疾患を惹起する重要な疾患であり、LDL受容体欠損が原因であることがすでに明らかにされている。我々は、本疾患のモデル動物であるWHHL家兎に新たに開発した方法を用いてLDL遺伝子の導入を試みた結果、導入に成功した。 合成陽性脂質である(+)-N, N[bis(2-hydroxyethyl)-N-methyl-N-[2,3-di(tetradecanoyloxv)propyl]ammonium iodideと中性脂質であるDOPEからなるリポソームに対して、transferrinのリガンドを結合させた後、rabbit LDL受容体cDNAを高発現プロモーターを含むベクター(pTARGET)に結合させたconstructを用いてリポソーム-リガンド-DNA複合体を作成した。これをWHHL家兎に静注投与した後、血漿LDLコレステロール値を経時的に測定した。LDL受容体cDNA投与量は50μgとした。 LDL受容体cDNA450μg静注投与により、最大10%の低下と3週間の効果持続を確認した(Gene Therapyに掲載予定)。また、リンパ球におけるLDL受容体遺伝子発現を確認した。今後、研究をさらに発展させて、LDL受容体cDNA投与量の増加および操り返しの投与により、LDL受容体遺伝子発現を増加させ、LDLコレステロール低下作用の増加および推持が可能であるか確認したい。
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